ものの命を生かす|5月16日のことです。
Release: 2018/05/16 Update: 2018/05/16
ものの命を生かす
時計ができあがると、一つの命を持ちます。使う人がそのつもりで使わなくてはならないのです。
自分の周囲にあるものすべて、工人農人のまごころによってつくられたものと思って、そのものの生命を極度に生かす。そうすると、そのものが皆でこちらの生命を生かしてくれます。
こちらからよくしてやれば、人間ばかりでない、一切の物・道具が人間の為に最高度に働いてくれのであります。
丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、5月16日のことです。
鉛筆やボールペンひとつとっても自分で作れるものではありません。
当たり前の気持ちをなくしていく。
ものを扱うときにそういう気持ちをもつことが命を吹きこむということになるのですね。
なんにでも命を吹きこむことができるということですね。
意識しないとすぐに忘れていきますから常に思い出すことですね。
このキーボードですら考えられて作られているものです。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
おおらかに育てる 女の子には美しい着物を着せたり、男の子は頭をいろいろにつんだりする。大人のできそこないのようにして玩具にしている。これは愛情と間違えているのであります。 子供は、できるだけ簡素に大ら…
自然の均衡 紀州にある郡に、神社の合祀が流行しました。その時、小鳥学者の川口先生は、火のようになって反対しました。「宮の森は、小鳥のねぐらである。宮をこぼち木を切れば付近の村々は、害虫に困らされるぞ」…
万物には心がある 物は生きている。万物には心がある。物には、我等同胞と同じように敬愛の心を持って接せねばならぬ。 これを知り行なうとき、人は初めて、物から好まれ、恵まれ、助けられる。 わが心の反射鏡の…
芸術の扉を開く 目を開いてみてば、そこには緑の草があり、紅の花がある。空は碧に、雲は白い。雑踏複雑きわまりない色と形と響きの市街を一歩はなれれば、単純な一色の野が開け、きわまりなき海面がひろがる。いぶ…
道義の枢軸は家庭 道義の出発は個に立つが、その「場」は家庭である。上に向かっての「敬」の徳は、子が親を敬するに始まり、下に向かっての「慈」は、親が子にそそぐ情から始まる。そして限りなく上に、または下に…