人の地に入ること深くして、城邑(じょうゆう)を背(うしろ)にすること多きものを、重地と為す(九地)|6月22日
Release: 2020/06/22 Update: 2020/06/22
人の地に入ること深くして、城邑(じょうゆう)を背(うしろ)にすること多きものを、重地と為す(九地)
入人之地深、背城邑多者、為重地。
「敵の領内深く進攻し、敵の城や都市に囲まれて戦う場合、そのような地域を重地という」
このような地域で戦うと、兵糧や軍秣の補給がむずかしく、しかも敵の城や都市に囲まれているのでいつ攻撃されるかわからず、不安である。兵士たちは重苦しい心理状態にあるので、”重地”と定義したという(すこし、コジツケっぽいが)。
”人の地に入ること探し”によって、兵糧の補給が不自由になっているわけである。
6月22日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵の領内に深く入り込んで戦うイメージですね。
イチから知りたい!孫子の兵法には取るべき戦略で周辺地域から掠奪を行なうとあります。
こういう場所までは入って戦うためにはみやみに突っ込んではいけないのでしょうね。
自軍の兵の心理状況も重たくなるということですから。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負(いっしょういっぷ)す。(謀攻) 知彼知己者、百戦不殆、不知彼而知己、一勝一負。(不知彼不知己、毎戦必殆。) 「敵を知…
凡そ此の五つの者は将の過ちなり。用兵の災なり。軍の覆し将を殺すは、(九変) 凡此五者将之過也。用兵之災也。覆軍殺将、(必以五危。不可不察也。) 「そもそもこの五つのことは、将軍が知らず知らずのうちに陥…
以て往(ゆ)くべく、以て返り難きを挂と曰う。挂形は、敵に備え無ければ出でてこれに勝つ。 可以往。難以返曰挂。挂形者、敵無備出而勝之。(敵若有備出而不勝、難以返不利。) 「行くことはできるが、引き返すこ…
吏怒るは、倦(う)みたるなり。 吏怒者、倦也。 「部隊の幹部が、むやみに部下をどなりちらしているのは、その部隊が戦いに疲れて、戦意を失っている証拠である」”吏”とは役人のこと、ここでは部隊の幹部のこと…
死地には吾将にこれを示すに活きざるを以てせんとす。(九地) 死地吾将示之以不活。 「死地においては、わたしは、戦う以外には生きる道はないのだ、と全軍に示さねければならない」死地とは、戦わねければ生き残…