仁義に由りて行ふ|6月4日のことです。
Release: 2018/06/04 Update: 2018/06/04
仁義に由りて行ふ
舜は庶物を明らかにし、人倫を察かにし、仁義に由りて行ふ。仁義を行ふに非ざるなり。(離婁下十九章)
しゅんはしょぶつをあきらかにし、じんりんをつまびらかにし、じんぎによりておこなう。じんぎをおこなうにあらざるなり。(りろうしもじゅうきゅうしょう)
【訳】
舜はあらゆる事物の道理に明らかで、人が踏み行うべき道を心得ており、その行いは心に深く根差した仁義から自然にあらわれ出たものであった。決して、意図的に仁義を実行したのではない。
孟子一日一言、6月4日の言葉です。
仁義の実行。
意図的には到底できないものだと思います。
ものの道理を理解していうとはどういうことでしょうか。
こういうことを考えたり論じたりして日本を変える人物ができたんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
五十歩・百歩 「五十歩を以て百歩を笑はば則ち何如」。 「不可なり。直だ百歩ならざるのみ。是れも亦走るなり」。(梁恵王上三章) 「ごじゅっぽをもってひゃっぽをわらわばすなわちいかん」 「ふかなり。ただひ…
君子は天を怨みず、人を尤めず。(公孫丑下十三章) 【訳】 心ある立派な人は、どんなことがあろうとも、天を怨んだり、人をとがめたりはしない。 〇松陰は「心ある立派な人の心は、二つの面がある。その一つが、…
堯の時に当りて② 舜、(中略)禹、九河を疏し、済・漯(の水)を瀹してこれを海の注ぎ、汝・漢を決し、淮・泗を排して之れを江に注ぐ。然る後に中国得て食ふべきなり。(滕文公上四章) しゅん、(中略)う、じゅ…
心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治めらる。人を治めらるる者は人を食ひ、人を治むる者は人に食はる。天下の通義なり。(滕文公上四章) こころをろうするものはひとをおさめ、ちからをろうするものはひ…
彼れも一時なり、此れも一時なり。(公孫丑下十三章) かれもいちじなり、これもいちじなり。(こうそんちゅうげじゅうさんしょう) 【訳】 あの時はあの時、今は今だ。 〇松陰は、「君子には、己れに対処する心…