凡そ衆を治むること寡(か)を治むるが如くなるは、分数(ぶんすう)是(こ)れなり。|2月17日
Release: 2020/02/17 Update: 2020/02/19
凡そ衆を治むること寡(か)を治むるが如くなるは、分数(ぶんすう)是(こ)れなり。
凡治衆如治寡、分數是也。( 闘衆如闘寡、形名是也。)
「そもそも、多くの兵を統御するのに、少人数の兵を統御するのと同じ効果をあげるには、軍をいくつかの部隊にきちんと分けることにある。(多くの兵を少人数の兵士のようにうまく戦わせるには、旗、太鼓、号令などによって指揮を整然とさせることである。」
形とは旗やのぼりの類、名とは号令のこと。戦闘のときは、旌旗や金鼓などで合図し、号令をかけて指揮する。かっこ内は、”衆を闘わすこと寡を闘わすが如くなるは、形名是れなり。”
2月17日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
少しづつ分けるというのは様々なことで大事だと感じますね。
その小さなものを競わせることも大事かもしれません。
ほどほど均等に戦力を分けていく。
色なども大切かもしれません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻) 不知三軍之事、而同三軍之政者、則軍士惑矣。 「その二は、軍の内部事情もわきまえないくせに、軍政に干渉し、将軍と同…
杖つきて立つは、飢(う)うるなり。汲みて先ず飲むは、渇(かつ)するなり。(行軍) 杖而立者、飢也。汲而先飲者、渇也。 「敵の将兵の中で、杖をついている者が多いのは、兵糧が不足していて、敵兵が飢えて体が…
進みて禦(ふせ)ぐべからざるは、其の虚を衝けばなり。退きて追うべからざるは、(虚実) 進而不可禦者、衝其虚也、退而不可追者(速而不可及也。) 「進撃して行って敵がそれを防ぎきれないのは、敵の虚をつくか…
上に雨ふりて水沫(すいまつ)至らば、渉(わた)らんと欲する者は、其の定まるを待つなり。(行軍) 上雨水沫至、欲渉者、待其定也。 「河の上流に雨が降って水嵩が増している時には、渡河しようとする者は、その…
敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍) 敵近而静者、恃其険也。遠而挑戦者。欲人之進也。(其所居易者、利也。) 「敵軍がわが方の(または逆)近くまで…