卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計)|1月9日
Release: 2020/01/09 Update: 2020/01/18
卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計)
卑而驕之、佚而労之、親而離之、攻其無備、(出其不意、此兵家之勝、不可先伝也。)
「低姿勢にて出て油断させ、これらに休養充分にして敵を奔命(ほんめい)に疲れさせ、敵にくみする国と親交を結んで離間をはかり、こうして適の弱みにつけこんで、(その意表をつく。これこそが戦術上、勝利を収める秘訣であるが、その運用は状況に応じて変するものであり、あらかじめ固定しているのではない)」
”兵者詭道也”の具体的な戦術の後半である。
かっこ内は、其の不意に出(い)ず。此れ兵家(へいか)の勝にして、先に伝うべからざるなり。と訓ずる。
1月9日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
生命を磨き、手入れ、これが教育であるのに、どこに目標がないというのか、生命の拡大と完成とが人の生活であるのに、どこにいったい不満があっておもしろくないのか、何に不明があってうちふさいでいるのか。 日々…
人生の波動 海水は満ちたり引いたり、波は高く山になり深く谷になる。時計の振り子は、右だけに振ることはない、必ず左にも同じように振る。人は呼吸する。はく息とすう息と、同じ力で同じ早さで反対に動く。 世は…
古の人未だ嘗て仕ふるを欲せずんばあらざるなり。亦其の道に由らざるを悪む。(滕文公下三章) いにしえのひといまだかつてつかうるをほっせずんばあらざるなり。またそのみちによらざるをにくむ。(とうぶんこうし…
自修の人 とにかく人間は、「自己を磨くのは自己以外にない」ということを、改めて深く覚悟しなければならぬと思います。すなわち、われわれの日々の生活は、この「自分」という、一生に唯一つの彫刻を刻みつつある…
天は言はず 天は言はず、行と事とを以て之れを示すのみ。(万章上五章) てんはものいわず、ぎょうとこととをもってこれをしめすのみ。(ばんしょうかみごしょう) 【訳】 天は何もものをいわない。ただ、人の行…