君子は亮ならずんば、悪んか執らん|9月27日のことです。
Release: 2018/09/28 Update: 2018/09/28
君子は亮ならずんば、悪んか執らん
君子は亮ならずんば、悪んか執らん(告子下十二章)
くんしはまことならずんば、いずくんかとらん。(こくししもじゅにしょう)
【訳】
心ある立派な人たる者は、信義を守るのでなければ、その言動全てがいい加減となってしまう。
〇松陰は、「『亮』と『執』という字の解釈はさまざまであるが、文字に拘泥せず、道理によって、本旨を見るべきである。朱子は『心ある立派な人たる者は、信義を守るのでなければ、その言動が全ていい加減となってしまう』と訓じているが、「君子は、行いは正しいが、馬鹿正直ではない。そこれは一つのことに古執して融通の利かないことをにくみ嫌うからである』と訓じてもよい」と記している。
9月27日、孟子一日一言の言葉です。
言葉の解釈が難しいですね。
信義を守る。正しい行いを守る行動をすることをしなければ、言葉がいい加減になっていく。
行動と言葉は連動しているということでしょうか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
禹、外に八年、三たび其の門を過ぐるも而も入らず。(滕文公上第四章) う、そとにはちねん、みたびそのもんをすぐるもしかもはいらず。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 禹は(治水に取り組み)我が家…
趙孟―貴くする所・之れを賤しくす 趙孟の貴くする所は、趙孟能く之れを賤しくす。(告子上十七章) ちょうもうのとうとくするところは、ちょうもうよくこれをいやしくす。(こくしかみじゅうななしょう) 【訳】…
伯夷ー頑夫も廉に懦夫も志を立つ 伯夷は目に悪色を視ず、耳に悪声を聴かず。其の君は非ざれば事へず、其の民に非ざれば事へず、其の民に非ざれば使はず。(中略)故に伯夷の風を聞く者は、頑夫も廉も懦夫も志も立つ…
平旦の気 平旦の気。(告子上八章) へいたんのき。(こくしかみはっしょう) 【訳】 平旦の気、すなわち夜明け方の静かで晴れやかな気。 〇松陰は、「平旦の気は浩然の気を養うための方法である。平旦の気を時…
仁は人の心・義は人の路なり 仁は人の心・義は人の路なり。(告子上十一章) 【訳】 仁は人間が生来的にもっている心である。義は人間がふみ行うべき道である。 〇松陰は、「人の本心は仁に他ならない。人のふみ…