善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政(まつりごと)を為す。(軍形)|2月14日
Release: 2020/02/14 Update: 2020/02/19
善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政(まつりごと)を為す。(軍形)
善用兵者、修道而保法。故能為勝敗之政。
「いくさ上手な者はよい政治を行ない、法令を整備し、これをきちんと守らせる。そして、思うままに勝敗をきめられる態勢をつくる」
初計篇の始めの方に、戦争に先立って検討せねばならない基本問題として、道、天、地、将、法の五つをあげている。ここでいう”道を修めて法を保つ”とは、この五つの基本をきちんと整えることであろう。
よい政治を布き、これらの五つの基本についてぬかりがなければ、不敗の態勢がつくれる。
2月14日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
”軍隊内の道理と規律が勝敗を左右する”と孫子コンプリートにあります。
軍の法制や規律が大事。
会社や学校などでの集団はまさしく決まり事が大事ですね。
そうしなければいけないんでしょう。
道徳と決まり事。
なぜ決められたことを守らなければいけないのかをまず知ることも大事なんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善く兵を用うる者は、役、再籍(さいせき)せず、糧、三載(さんさい)せず、用を国に取り、糧を敵に因る。(作戦) 善用兵者、役不再籍、糧不三載、取用於国、因糧於敵。(故軍食可足也) 「いくさ上手なリーダー…
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次…
能く士卒の耳目を愚して、これをして知ること無からしむ。(九地) 能愚士卒之耳目、使之無知。(易其事、革其謀、使人無職。易其居、迂其途、使人不得慮。) 「兵士たちが判断に誤るようにさせ、将軍のなすことを…
囲地には則ち謀る。(九地) 囲地則謀。 「囲地で戦うばあいには、大いに策略を使うことである」”囲地”というのは、進攻路は狭く、しかも撤退するときには大きく迂回しなければならない地域のことである。このよ…
凡そ此の六者は、地の道なり。将の至任にして、察せざるばからざるなり。(地形) 凡此六者、地之道也。将之至任、不可不察也。 「以上のべた六項目(通、挂、支、隘、険、遠)が、地形に応じた戦い方の原則である…