天下を有つ|7月2日のことです。
Release: 2018/07/02 Update: 2018/07/02
天下を有つ
匹夫にして天下を有つ。(中略)世を継ぎて以て天下を有つ。(万章上六章)
ひっぷにしててんかをたもつ。(中略)よをつぎてもっててんかをたもつ。(ばんしょうかみろくしょう)
【訳】
身分の低い者でありながら、天下をたもつようになる者(中略)親から世を受け継いで天下をたもつ者。
〇松陰は、「低い身分から王となった者、皆徳があり運に恵まれたから、困難な状況を乗り切ることができた。これは何も天子のことだけではない。武士の俸禄も先祖の苦労と功績のお蔭である。よれをよく考え、今の生活を深く反省するべきである」と記している。
7月2日、孟子一日一言の本日の言葉です。
今の生活が先祖の苦労の元にある。
たしかにそうです。今の生活が自分の力だけで成り立っていることなどはありませんね。
たくさんの過去積み重ねが今の状態のわけです。
実際いつなくなってもおかしくないんです。
先祖から脈々と続く過去のが今。
戦争があったり、天変地異の災害があっても残ってきたわけですから感謝しなければなりませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
道を尽して 舜親の事ふるの道を尽して瞽瞍予を底す。瞽瞍予を底して天下化す。(離婁上二十八章) しゅんおやにつかうるのみちをつくしてこそうよろこびをいたす。こそうよろこびをいたしててんかかす。(りろうか…
春秋に義戦なし 春秋に義戦なし。(尽心下二章) しゅんじゅうにぎせんなし。(じんしんしもにしょう) 【訳】 孔子の書かれたという『春秋』には、正義にかなった戦というものは一つもない。 〇松陰は、「この…
欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し 之れに附(益)するに韓・魏の家を以てするも、如し其の自ら視ること欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し。(尽心上十一章) これにふ(えき)するにかん・ぎのいえをもってす…
教ふるに人倫を以て 人の道あるや、飽食暖衣、逸居して教なければ、則ち禽獣に近し。聖人之れを憂ふるあり、契をして司徒たらしめ教ふるに人倫を以てして、父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友信…
天の才を降すこと薾く殊なるに非ざるなり 富歳には子弟頼多く、凶歳には子弟暴多し。天の才を降すことなく薾く殊なりに非ざるなり。其れ其の心を陥溺せしむる所以のもの然るなり。(告子上七章) ふさいにはしてい…