悪習がなおった|9月14日のことです
Release: 2019/09/14 Update: 2019/09/14
悪習がなおった
老父が、飲酒の悪習があって困る。年は七十に近い。子夫婦も孫たちも飲酒を止めさせようとする。しかし祖父のくせは衰えるふうがない。
或る時、決心した。「老父に今さらこの風習を変えさせようとするのは無理である。思い存分お酒を差し上げて、喜んでいただこう」と。或る俸給日に、手に重たいほどの酒を買って来た。まず神前に供えて、父の前に差し出した。その夜の老父のよろこびは、どのようであったであろうか。
そのお供えの酒の尽きる前に、老父の飲酒のクセはすっかり改まった。
9月14日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
毎年この言葉を聞いてから子供にゲームをがっつりとやらせようと思うのですがこのようにはなりませんね(笑)。
ずっとやってます。
でも、きっとこういうことがあるかもしれませんね。
私のダイエットはいつスイッチが入るのだろう。
悪習は直したいものです。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
柳は緑、花は紅 お堀端に、柳の糸が春風に吹かれて、薄緑の若芽をしなやかに波打たせる。花屋のウインドーには、真赤なガーベラの花が束ねられて、花瓶にさしてある。「柳は緑、花は紅」 もともと物そのものは、美…
じっと待機する 冬は葉もふるい落し、枝もはだかになったような植物、枯れたように見える草木などは、実は衣更えの最中である。ゆびも凍るような高山の霧氷にとさされた木々の小枝、何とすさまじいがんばりだろうか…
すべては心の持ち方 汚いとか美しいとか、それは、ただ人がそう思うだけである。「がる」から、そうなるのである。初めて会った時、いやだなあと思っていても、だんだん好きになることも少なくない。 不足不満は、…
アリの教え アリやクモなどは、人の害をしないばかりか、タタミの隅や屋敷のまわりに散らばっているきたない物を、全部運び去って清掃してくれるのです。 ですから、アリなどがタタミの上に上がって来たといって、…
耳は「聞く」もの 耳は「聞く」ものである。聞かねば耳ではない。まともに、ありのままに、淡々として私情私意、我情我欲を挿し挟まずに、たださながらに聞く、これがほんとの耳である。 聞えても、そのままの意味…