故にこれを令するに文も以てし。これを斉(ととの)うるに武を以てす。これを必ず取ると謂う。(行軍)|5月17日
Release: 2020/05/17 Update: 2020/05/17
故にこれを令するに文も以てし。これを斉(ととの)うるに武を以てす。これを必ず取ると謂う。(行軍)
故令之以文、斉之以武。是謂必取。
「したがって、部下に対しては温情をもって指導するとともに、法令や軍規をもってきちんと統制しなければならない。これを必勝の態勢というのである。」
”文”とは、おだやかとかやさしくとかいう意味である。”令するに文を以てす”とは、温情をもってあたること。
”武”とは、ここでは軍法や規律をさす。
”必ず取る”とは、必ず敵を攻め取る、すなわち必勝の態勢をつくることである。
5月17日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
アメ(文)ムチ(武)で組織をまとめよ。
とうことですね。
イチから知りたい孫子の兵法には”信頼と尊敬に裏打ちされた忠誠心”とあります。
信頼を得るためにには何をすべきか、よそよそしいのもだめ、近すぎるのもだめ。
実践して修正していくしかありませんね。
マニュアル通りにうまくいくとは思えないですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
卒強く吏弱きを弛(し)と曰う。(地形) 卒強吏弱曰弛。 「部隊内で、兵卒が強くて上の将校たちが弱いのを”弛”という」”卒”とは兵卒のこと。”吏”とは小さな部隊の指揮官。部隊の幹部とか将校という意味。一…
三軍すでに惑い且つ疑わば、則ち諸侯の難至らんかな。是を軍を乱し勝ちを引くと謂う。 三軍既惑且疑、則諸侯之難至矣、是謂乱軍引勝。 「こうして全軍に混乱が生じ不信感が植え付けられると、そのすきに乗じて、他…
衆(しゅう)樹(じゅ)の動くは、来たるなり。衆草の障り多きは、疑わしむるなり。(行軍) 衆樹動者、来也。衆草多障者、疑也。 「木々がゆれ動いているのは、敵がやって来る証拠である。草むらに仕掛けがあるの…
塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城の攻めざる所有り、地に争わざる所有り。(九変) 塗有所不由、軍有所不撃、城有所不攻、地有所不争。(君命有所不受。) 「道には、ときと場合によっては通っ…
敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍) 敵近而静者、恃其険也。遠而挑戦者。欲人之進也。(其所居易者、利也。) 「敵軍がわが方の(または逆)近くまで…