是(こ)故に、百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、(謀攻(ぼうこう))
Release: 2020/01/24 Update: 2020/01/27
是(こ)故に、百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、(謀攻(ぼうこう))
是故、百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、(善之善者也。)
「このようなわけで、百回戦って百回勝ってとしても、それが最善だとはいえない。戦わずして敵を屈服させることこそが、(一番よいのである)」
孫子の兵法の最高傑作がこの言葉である。『孫子』十三篇の結論が、この”、百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、善之善者也”の二十二文字に集約されているといえよう。
かっこ内は、善の善なる者なり。と訓ずる。
ベストという意味である。
1月24日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
結論とまで言っている言葉は大事にしなければなりませんね。
実際に戦うことは最善ではないということです。
戦わないで勝つ方法を常にリーダーは考えるのが仕事だということでしょうね。
戦わないで勝つ。
どうしましょう。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
兵を用うるの法、高陵に向うこと勿れ。丘を背にするには逆らうこと勿れ。(軍争) 用兵之法、高陵勿向。背丘勿逆。 「戦闘上の法則には次のようなものがある。 ①高地に陣取った敵を、正面から攻撃してはならない…
圮地には吾将に其の塗を進まんとす。(九地) 圮地吾将進其塗。 「行軍の難儀な圮地においては、わたしは、進軍をつづけて一刻も早くそこを脱することを考えねばならない」圮地は絶地の中にのみあるとはかぎらない…
兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉 用兵之方、無恃其不来、恃吾有以待也。(無恃其不攻、恃吾有所不可攻也。) 「戦争にさいしては、敵が来襲しないように期待を…
鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍) 鳥起者、伏也。獣駭者、覆也。 「鳥が不意に飛び立つのは、その下に伏兵のいる証拠である。野獣が驚いて走り出すのは、その近くに敵の奇襲部隊がいる…
兵法は、一日に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝。(軍形) 兵法、一日度、二日量、三日數、四日稱、五日勝。(地生度,度生量,量生数,数生称,称生勝。) 「兵法には次の五つの要素があ…