絶妙の調和|8月9日のことです。
Release: 2018/08/09 Update: 2018/08/09
絶妙の調和
世の中は、一個の生物のごとく有機的に、ただ一つの統一の中に動いている。自然現象も、人間の事象も、一つの例外もない。その事のうつりかわりは、秩序整然として一糸の乱れもない。間に一本の毛を入れるすき間もない。無限の空間にひろがる横のつながりから、悠久の時間に続く縦のつながり、時空一貫の絶妙の調和、天地の進行には一秒の休息もない。
亡びると見えたのは、ただの姿の変化であり、衰えると見えたのは、栄えの前提であった。変化の貫く統一・差別そのままの平等、至公至平、動そのままの静。
8月9日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
統一の中にいる。
なんだか難しいことですが、何となくわかる気もします。
出会えるべき人には必ず逢えるし、思っていることの強さで実現度合もかわる。
亡びは変化の前段階。衰えは実は栄えの前提。
実際、中庸のなかでひとつのかけも許さない世の中なんでしょうね。
今のこの時間も絶妙、統一の中の単なる一つかもしれません。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
まだ働きを知らぬ者へ まだはたらきを知らぬ不幸な人は、先ず目の前の仕事は、ただちに全力をつくそう。そこに必ず、己の職業が見出される。 目の前のことを、なまけ、きらい、いやがる人には、職業は与えられぬ。…
ただ努力あるのみ 上達の道は、ただ努力あるのみです。練習あるのみです。研究あるのみです。 気のむく時も気のむかぬときも、忙しい日も楽な日も、必ず筆をとりましょう。少なくとも一日に必ず一度は筆をとりまし…
善戦者は上刑に 善戦者は上刑に服し、諸侯を連ぬる者は之に次ぎ、草莱を辟き土地に任ずる者は之に次ぐ。(離婁上十四章) ぜんせんしゃはじょうけいにふくし、しょこうをつらぬるものはこれにつぎ、そうらいをひら…
敬の心 敬はおのれ(己)をじっと見つめることから始まる。自分がここに生きているのは、日々食物をたべ、衣服を着、家に住むことができるからである。さらに、この生命は父母にうけ、祖先にうけ、ずっとさかのぼれ…
陰の構え 弓道の極意は、的を狙って矢を中てるのではない。的と矢とが一つに合して、自らからにして中たる。矢の連続が的である。射放つのではなくて、的が弦をうながして、その力で矢を引きつけるのである。 的を…