賢者|1月6日のことです。
Release: 2019/01/06 Update: 2019/01/06
賢者
賢者にして而る後に此れを楽しむ。不賢者は此れありと雖も楽しまざるなり(梁恵王上二章)
けんじゃにしてしかるのちにこれをたのしむ。ふけんじゃはこれありといえどもたのしまざるなり。(りょうのけいおうかみだいにしょう)
【訳】
(民を思う)真の賢者であってこそ、(庭園内に飼われている鳥や動物などを)楽しむことができる。真の賢者でない者は、それらを心から楽しむことはできない。
〇松陰は、「文王は鳥や動物を楽しんでいるのではなく、民が楽しむのを楽しんでいる。これが、君臣上下が互いにその楽しむ、つまり、『偕(とも)に楽しむ』ということである」と記している。
1月6日、孟子一日一言の言葉です。
大きな心で大きな目で世の中を見ているのが賢者なのでしょうね。
やさしい眼差しを感じますね。
今の世の中は平均寿命が延びいろんなことに気づくのが遅くなっているような気がします。
吉田松陰で29歳、坂本龍馬で31歳、西郷さんで46歳。
どれだけ早くにいろいろなことに気づいたのでしょうね。
今ごろ論語や孟子に気づいているのは遅いですが気づかぬよりましかもしれませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
芸術の扉を開く 目を開いてみてば、そこには緑の草があり、紅の花がある。空は碧に、雲は白い。雑踏複雑きわまりない色と形と響きの市街を一歩はなれれば、単純な一色の野が開け、きわまりなき海面がひろがる。いぶ…
度胸をすえる きらって、払いのけようと、いら立ちから、苦難も、苦しめの手をゆるめないのである。 一天にわかにかきくもり、雷鳴天地にとどろき、大雨沛然といたる。 しかし、これは人を害しようとするのではな…
チャンスは目の前に 生命を磨き、手入れ、これが教育であるのに、どこに目標がないというのか、生命の拡大と完成とが人の生活であるのに、どこにいったい不満があっておもしろくないのか、何に不明があってうちふさ…
職業に尊卑はない 職業に尊卑はない。自ら軽んずる心を持つ働きを人が賤しと思い、自らを重んずる職業に人が尊ぶのである。つまらぬ仕事だと考えて、仕事の好ききらいをする。こうした人は、一生涯たましいを打ちこ…
夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるものはじょうなり。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いあって同じではないということは、もの…