軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍)|5月4日
Release: 2020/05/04 Update: 2020/05/04
軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍)
軍擾者、将不重也。
「軍に秩序がなく、統制を欠いて乱れているのは、指揮官が無能で威厳が備わっていない証拠である」
”将”とは将軍のこと。ここではその部隊の指揮官をさしている。
騒々しくて統制がとれていない部隊では、指揮官がダラシなく威厳もない。だから兵士が指揮官をこわがらず、勝手気ままな行動をとっている。
そいう部隊は、いざというときに統一のとれた行動ができず、敗れるものだ。
5月4日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
組織には決め事が大事なんでしょうね。
規則をしっかり作ることもリーダーの大事な役目。
それを守らせる。
早急に規則を作らなければなりません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
平陸には易きに処(お)りて高きを右背(ゆうはい)にし、死を前にして生を後にす。(行軍) 平陸処而右背高、前死後生。(此処平陸之軍也。凡此四軍之利、黄帝之所以勝四帝也。) 「④平地で戦う場合。身動きのし…
是(こ)故に、百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、(謀攻(ぼうこう)) 是故、百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、(善之善者也。) 「このようなわけで、百回戦っ…
軽地には則ち止まること無かれ。(九地) 軽地則無止。 「軽地では止まってはならない」”軽地”とは、既述のごとく、敵の領内には入っているが、それほど深く進攻していない地域である。この地域では作戦の原則は…
兵怒りて相迎え、久しくして合せず、又相去らざるは、必ず謹みてこれを察せよ。(行軍) 兵怒而相迎、久而不合、又不相去、必謹察之。 「敵軍が怒りにたけって攻め寄せて来ながら、これを迎え撃つと、あまり戦意が…
軽車先ず出でて其の側(かたわら)に居るは、陣するなり。約無くして和を請(こ)うは、謀るなり。(行軍) 軽者先出居其側者、陣也。無約而請話者、謀也。 「戦車を先頭に立てて、その両側に兵士を配置して守りを…