郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争)|3月24日
Release: 2020/03/24 Update: 2020/03/24
郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争)
掠郷分衆・地廓分利・懸権而動。(先知迂直之計者勝。此軍争之法也。)
「村落を襲って敵の兵力を分散させ、敵地を占領して戦利品を兵士に分け与え、情況に応じて的確に行動する。これはよくとられている戦術ではあるが、(この場合、敵よりも先に”迂直の計”を知り、それを利用する方が勝つものだ。これが戦闘の原則である。)」
”郷を掠めて衆に分かち”と訓み、敵の村落を襲って物資を味方の兵に分配する、と解釈する説もある。かっこ内は、先に迂直の計を知る者は勝つ。此れ軍争の法なり。と訓ずる。
3月24日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
無理矢理追いつくという所業に出てしまいました。
どんどん差が広がるので。
迂直の計(曲がりくねった道を真っ直ぐに変える計略)
急がば回れともいうとあります。
事前の準備をしっかりとしていくことがとても大事なんだろうと思います。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
塵高くして鋭きは、車の来たるなり、卑(ひく)くして広きは、徒の来たるなり。(行軍) 塵高而鋭者、車来也。卑而広者、徒来也。(散而条達者、樵採也。少而往来者、営軍也。) 「土ぼこりや塵が空高く舞い上がる…
三軍の権を知らずして、三軍の任を同じくすれば、則ち軍士疑うかな。(謀攻) 不知三軍之権、面同三軍之任、則軍士疑矣。 「第三には、戦闘のときの軍の運用のことも知らないでいて、指揮系統を無視してあれやこれ…
敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地) 敢問、敵衆整而将来、待之若何。(曰、先奪其所愛則聴矣。) 「あえてお尋ねしますが、敵の大部隊が万全の態勢を整えて攻めて来たら、…
杖つきて立つは、飢(う)うるなり。汲みて先ず飲むは、渇(かつ)するなり。(行軍) 杖而立者、飢也。汲而先飲者、渇也。 「敵の将兵の中で、杖をついている者が多いのは、兵糧が不足していて、敵兵が飢えて体が…
形に因りて勝を衆に錯くも、衆は知ることを能わず。人皆我が勝つ所以の形を知るも、(虚実) 因形而錯勝於衆、衆不能知。人皆知我所以勝之形、(而莫知吾所以制勝之形、故其戰勝不復、而應形於無窮。) 「敵の形態…