馬を殺して肉食するは、軍の糧無きなり。(行軍)|5月7日
Release: 2020/05/07 Update: 2020/05/07
馬を殺して肉食するは、軍の糧無きなり。(行軍)
殺馬肉食者、軍無糧也。
「軍馬を殺して食べているのは、兵糧が底をついている証拠である」
大切な軍馬まで殺して兵士が食べているとは、遂に食べるものがなく、よくよく兵糧が欠乏しているのであろう。
テキストによっては、この項と次を一緒にして”馬に粟(ぞく)して肉食し‥‥窮寇(きゅうこん)なり”と訓むものもある。
しかし、馬には兵の食物を食べさせ、兵にはその馬を食べさせるのはすこし無理な解釈であり、採らなかった。
5月7日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
馬というのはちょっと悲しい生物に感じますね。
ばんばの馬でも最後は馬肉になる。
きっと昔の開拓時代でも馬は最後には馬肉となっていったんだと思います。
ちょっと北の国からをみてそう思いました。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
五十里にして利を争えば、則ち上将軍を蹶(たお)す。其の法、半ば至ればなり。 五十里而爭利、則蹶上將軍、其法、半至。(三十里而争利、則三分之二至。是故軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。) 「(以上の…
我以て往(ゆ)くべく、彼以て来たるべきを通と曰(い)う。通形(つうけい)は、先ず高揚(こうよう)に居りて糧道(りょうどう)を利し。(地形) 我可以往、彼可以来曰通。通形者、先居高揚、利糧道、(以戦則利…
郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争) 掠郷分衆・地廓分利・懸権而動。(先知迂直之計者勝。此軍争之法也。) 「村落を襲って敵の兵力を分散させ、敵地を占領し…
夜呼ぶは、恐るるなり。(行軍) 夜呼者、恐也。 「夜になって、敵軍が大声で呼び交わす声が聞こえるのは、敵がなにかにおびえているからである」夜中に敵が大声を出して呼び合っているのには、さまざまな理由が考…
隘形(あいけい)は、我先ずこれに居らば、必ずこれを盈(み)たして以て敵を待つ。若(も)し敵先ずこれに居らば、(地形) 隘形者、我先居之、必盈之以待敵。若敵先居之、盈而勿従、不盈而従之。) 「隘形とは、…