一朝の患なきあり|6月11日のことです。
Release: 2018/06/11 Update: 2018/06/11
一朝の患なきあり
此に人あらんに、其の我れを待つに横逆を以てすれば、則ち君子は必ず自ら反するなり。(離婁下二十八章)
ここにひとあらんに、そのわれをまつにおうぎゃくをもってすれば、すなわちくんしはみずからはんするなり。(りろうしもにじゅうはっしょう)
【訳】
ここに一人の人がいて、その人が自分に対して無理無道を仕向けてくれば、心ある立派な人は、(腹を立てる前に「これはきっと私が不仁、無礼であるからだろう。そうでなければ、その人がどうしてこんな無理無道をするのだろうか」と)自分を反省する。
6月11日、孟子一日一言です。
こんな境地になれる人がいるとすれば凄いです。
しかし、それが徳のある人ということになるのでしょうね。
この考え方の実践を常にしていくことが幸せにもなるのでしょう。
人と争いにもならずですね。”吾日に吾が身を三省す。”を思いだします。
至らぬ点が多いんですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
天下の為めに人を得る 人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為に人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為めに人を得るは難し。(滕文公上第四章) ひとに…
苟も善を好まざれば 夫れ苟も善を好まざれば、(中略)人を千里の外に距つ。士千里の外に止まらば、(中略)国治まらんことを欲するも得べけんや。(告子下十三章) いやしくもぜんをこのまざれば、(中略)ひとを…
君の臣を視ること手足の如ければ 君の真を視ること手足の如ければ、則ち臣の君を視ること腹心の如し。君の臣を視ること犬馬の如ければ、則ち臣の君を視ること国人の如し。(離婁下三章) きみのしんをみることてあ…
名を好む人 名を好む人は能く千乗の国を譲る。苟も其の人に非ざれば、簟食豆羮も色は見はる。(尽心下十一章) なをこのむひとはよくせんじゅうのくにをゆずる。いやしくもそのひとあらざれば、たんしとうこうもい…
三年の外 孔子没するや、三年の外、門人を治めて帰らんとす。(滕文公上四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんをおさめてかえらんとす。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 孔子が亡くなられ…