万物は元にもどる|6月9日のことです。
Release: 2018/06/09 Update: 2018/06/09
万物は元にもどる
宇宙はそのままで完全である。この全さを、いよいよ明らかにするため、欠け目ができる。しかし、欠け目は必ず元にかえる。
世は、歓楽の交響、光の映発でみちみちている。その喜びを真実にするために苦難があり、光を明らかにするために陰ができる。しかし、苦難や陰影は本物ではない。さわやかな夏の朝、蓮池の広いまろ葉のまん中に、すきとおった露の真玉が宿っている。草の穂をぬいて、その玉をゆがめる。草をはなすと、すぐに元にかえる。一切の本質にかえる。万物は元にもどる。
6月9日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
さすがに詩人でもあると感じる言葉です。
元に戻ろうとする力というは結構な強さであります。
人間も所詮は自然の一部というのは災害などで感じるところです。
しかし、街は再生されて元に戻るし、人が作ったものは時としてあっけなく自然に戻される。
波の満ち引きのように戻ろうとする。
そういうものなんですね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
行きづまりに出あいました時が、芸能の成るか成らぬかの岐れ路です。と同時に、新しい境地に進む一歩手前なのです。 掴んだ境地に満足していたら、進歩の見こみはないのです。一たん進み得た境地も満足できなくなる…
物をはぐくみ育ててゆく根本の心は、愛です。愛とは、十分に慈光を与えて、温めてやり、見守って、自然の成長を待つことです。 それから、愛する心はどうして出てくるか。その第一番目の門は、これを見るということ…
青の精 青年諸君、諸君は「青の精」だ。 諸君の他に、何人が「青」をほこり。「青」を生き得る者があるか。 「青」は諸君の生命を象徴する。 「青」は、みちみちた充実の色、欠けるところがなく、足らぬところが…
霊(たましい)の教育 ほんとうの民主教育は、個々人の自覚にたつ。 個人の自覚は、たましいの目覚めをよそにしては得られない。 技能の教育は学校ででもできよう。しかし、霊の教育は、我が国の今日の学校では断…
自分の生命をかけての本業、これはたとえどんなことがあっても微動だもしてはならぬ。すべての勢力を傾け、研究をつくし、身をもって実行して、これについての勉強ぶりは天下何人にもひけをとらぬ、という覚悟がなく…