三聖者を承がんと欲す|4月15日のことです。
Release: 2018/04/15 Update: 2018/04/15
三聖者を承がんと欲す
我も亦人心を正しくし、邪説を息め、詖行を距ぎ、淫辞を放ち、以て三聖者を承がんと欲す。(滕文公下九章)
われもまたじんしんをただしくし、じゃせつをやめ、ひこうをふせぎ、いんじをはなち、もってさんせいじゃをつがんとほっす。(とうぶんこうしもきゅうしょう)
【訳】
私もまた世の人々の心を正し、間違った学説をやめさせ、偏った行いをふせぎ、でたらめで無責任な言を追放し、そして禹・周公・孔子の三聖人の志を受け継ぎたいと思っている。
〇松陰は、「正人心」を取り上げ、「孟子が生涯みずからの仕事としたことはこれであると」記している。
4月15日、孟子一日一言の今日の言葉です。
吉田松陰もまたこの心を強くもった人だったんでしょうね。
正人心。
おかしいことをおかしいということは勇気です。
義がいくらあっても勇がなければいけません。
難しいです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
堯舜・湯武・五覇 堯舜は之れを性にするなり。湯武は之れを身にするなり。五覇は之れを仮るなり。久しく仮りて帰さず、悪んぞ其の有に非ざるを知らんや。(尽心上三十章) 【訳】 堯や舜は、自分の天性のままに仁…
在るがままに在る それ自体を観るとき、実は無比の存在である、無限の実在である。ただ在るがままに在る己であり、成るがままにかく成れる今である。過不及なく、不平不等なく、不可不実もない、ただかく在る。時空…
心の養分は足りているか ひとたび「心の養分」ということになると、われわれは平生それに対して、果たしてどれほどの養分を与えていると言えるでしょうか。からだの養分と比べて、いかにおろそかにしているというこ…
禹は四海を以て壑と為す 禹は四海を以て壑と為す。今吾子は隣国を以て壑と為す。(告子下十一章) うはしかいをもってがくとなす。いまごしはりんごくをもってがくとなす。(こくししもじゅういっしょう) 【訳】…
敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。(地形) 知敵之可撃、而不知吾卒之不可以撃、勝之半也。 「(前文とは逆に)敵を攻撃できるという自信があっても、味方の実力を把…