争地には則ち攻むること無かれ。(九地)|6月28日
Release: 2020/06/28 Update: 2020/06/28
争地には則ち攻むること無かれ。(九地)
争地則無効。
「争地ではムリに攻撃してはならない」
”争地”とは、敵でも味方でも、先に占領したら有利な地域である。
先に占領した方が有利になるので、こういう地域では双方が相争う。
ここの”攻むること無かれ”とは、やみくもに攻めるな、ということではない。敵に先をこされて占領されていたら、という前提があるはずだ。
初めから攻撃してはいけないのなら、決して”争地”とはいえないはずである。
6月28日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
この場所では先に占領されていたら絶対に攻めてはいけない。
諦めて違う場所に移動した方がいいですね。
場所場所での戦い方も熟知しておく必要があります。
そしてこの場所では後発部隊を急がせて、一緒にいなくてはいけません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変) 是故、屈諸候者以害、役諸侯者以業、(趨諸侯者以利。) 「したがって、諸侯を屈服させるには損害を与え、諸侯を消耗させるに…
卒強く吏弱きを弛(し)と曰う。(地形) 卒強吏弱曰弛。 「部隊内で、兵卒が強くて上の将校たちが弱いのを”弛”という」”卒”とは兵卒のこと。”吏”とは小さな部隊の指揮官。部隊の幹部とか将校という意味。一…
囲地には則ち謀る。(九地) 囲地則謀。 「囲地で戦うばあいには、大いに策略を使うことである」”囲地”というのは、進攻路は狭く、しかも撤退するときには大きく迂回しなければならない地域のことである。このよ…
死地には吾将にこれを示すに活きざるを以てせんとす。(九地) 死地吾将示之以不活。 「死地においては、わたしは、戦う以外には生きる道はないのだ、と全軍に示さねければならない」死地とは、戦わねければ生き残…
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地) 軽地吾将使之属。 「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのために…