山林・険阻・沮択(しょたく)・凡そ行き難きの道を行くものを、圮地(ひち)為す。(九地)|6月23日
Release: 2020/06/23 Update: 2020/06/23
山林・険阻・沮択(しょたく)・凡そ行き難きの道を行くものを、圮地(ひち)為す。(九地)
行山林険阻沮択、凡難行之道者、為圮地。
「山林、険しい所、湿地帯などおよそ行軍しにくい所を進むばあい、そのような地域を圮地という」
”圮”とは破れるの意味。したがって、”圮地”とは、部隊が敗れる危険な地帯という意味。
ジャングル、高く険しい山、湿地帯のように行軍に難儀な所から進むから部隊が崩壊しやすいので、”圮地”と定義したのであろう。
このような地帯を進軍するには、それ相応の対応策を考えねばなるまい。
6月23日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
地場が悪く行軍しにくい。
とっとと違う場所に移動しなければなりませんね。
軍の士気も下がる場所ですね。
しっかり対策をすれば敵にとっても不利な場所。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
夫れ兵の形は水に象(かたどる)る。水の形は高きを避けて下きに趨き、兵の形は実を避けて虚を撃つ。(虚実) 夫兵形象水、水之形、避高而趨下、兵之形、避實而撃虚、(水因地而制流、兵因敵而制勝。) 「そもそも…
治を以て乱を待ち、静を以て譁(か)を待つ。此れ心を治むる者なり。近きを以て遠きを待ち、(軍争) 以治待乱、以静待譁。此治心者也。以近待遠、(以佚待労、以飽待飢、此治力者也。) 3月30日、商いの心一日…
遠形は、勢い均(ひと)しければ以て戦いを挑み難し、戦わばすなわち利あらず。(地形) 遠形者、勢均難以挑戦。戦而不利。 「遠い地形では、もし両軍の精力が均衡している場合にははるばる出て行って、戦いを挑み…
諸侯自ら其の地に戦うを、散地と為す。(九地) 諸侯自戦其地、為散地。 「諸侯が敵の侵入を受けて、やむなく自分の領土内で戦う場合、その戦場となる地域を散地という」”散地”とは平たくいえば、自国内で戦う場…
是の故に、散地には則ち戦うこと無かれ。(九地) 是故、散地則無戦。 「したがって、散地では戦いを避けるべきである」戦場となる地域を、九つの種類にわけたので、以下でそれぞれの地域について、その特長や環境…