意を以て志を逆ふ|6月24日のことです。
Release: 2018/06/24 Update: 2018/06/24
意を以て志を逆ふ
詩を説く者は、文を以て辞を害せず、辞を以て志を害せず、意を以て志を逆ふ。是れ之れを得たりと為す。(万章上四章)
しをとくものは、ぶんをもってじをがいせず、じをもってこころざしをがいせず、いをもってこころざしをむかう。これこれをえたりとなす。(ばんしょうかみよんしょう)
【訳】
「詩経」を語る者は、個々の字にとらわれて句全体の意味を取り損ねてはいけない。また、一句の意味にとらわれて、全体の意味を取り損ねてはいけない。心で作者の真意をよくくみ取るべきである。こうして初めて「詩経」を語るといえる。
〇松陰は、「これは何も「詩経」だけの問題ではない。詩経全般にこの態度が大切である。しかし、今の人は自己流にこじつけて解釈する者が多い。この呼吸はみずから会得する以外にない」と記している。
6月24日の孟子一日一言です。
読書ということもそうなのでしょうね。
考えて本は読まねばなりません。作者は何をこの本で伝えようとしているのか。
自分の好きな本ばかりに偏ってはいけませんね。
読書の意味も考えなければいけません。
何の成果を得たいのか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
ただそんなもの 自分は偉いと、思っている。それで偉くないのかというと、偉くないこともない。偉いかというと、偉いこともない。 それはどうなのかというと、偉くもない、偉くないこともない。ただどうもないので…
習うとは 努力とは、杭を打つようなものである。 同じ力で、同じま(間)でトン、トン、トンと打っていると、どんな土地にでも、どんな棒でも、ずっしりと土に食い入って、こんりざい動かなくなる。 まっすぐに、…
凡そ此の五つの者は将の過ちなり。用兵の災なり。軍の覆し将を殺すは、(九変) 凡此五者将之過也。用兵之災也。覆軍殺将、(必以五危。不可不察也。) 「そもそもこの五つのことは、将軍が知らず知らずのうちに陥…
清愛 私は、実は修学のため遠く遊んで、母の死にあっていない。 ことあって独居沈思の永い閑居を得たとき、これまで父母に対して重ねた不孝、自ずからにして胸つぶれ、涙さん然として止めがたい。ただ壁に向かって…
歯に如くはなし 郷党は歯に如くはなし。(公孫丑下二章) きょうとうはしにしくはなし。(こうそんちゅうげにしょう) 【訳】 世間では重ねた年齢が最も尊ばれる。 〇松陰は、「孟子」の「三尊(爵位・年齢・道…