故に、兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧(こう)の久しきを睹(み)ざるなり。(作戦)|1月15日
Release: 2020/01/15 Update: 2020/01/18
故に、兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧(こう)の久しきを睹(み)ざるなり。(作戦)
故兵聞拙速、未睹巧之久也。(夫兵久而国利者、未之有也。)
「したがって、短期決戦に出て成功した例は聞いたことがあるが、長期戦にもちこんで成功した例は見たことがない。(そもそも、いくさが長引いて国家に利益をもたらしたことなんて、今まで一度もないのだ)」
”兵は拙速に聞く”は『孫子』の戦術の特長。短期決戦は『孫子』の十八番で、ダラダラと戦いを長びかせるのは、この兵法の最も忌み嫌う作戦である。かっこ内は、夫れ兵久しうして国に利あるは、未だこれ有らざるなり。と訓ずる。
1月15日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
君子―化・神 君子の過ぐる所のもは化し、存する所のものは神なり。(尽心上十三章) すんしのすぐるところのものはかし、そんするところのものはしんなり。(じんしんかみじゅうさんしょう) 【訳】 心ある立派…
得るは捨つるにあり 「気づいたらすぐする」ことが物事をしとげる秘訣である。 しかし、どうしてもできぬ事がある。行くも帰るも、にっちもさっちも行かなくなる。こうした一生に二度と出会うことのない大窮地に陥…
万物には心がある 物は生きている。万物には心がある。物には、我等同胞と同じように敬愛の心を持って接せねばならぬ。 これを知り行なうとき、人は初めて、物から好まれ、恵まれ、助けられる。 わが心の反射鏡の…
人の本性 平和な日常の生活、それは物がなくてもは一日も一分も生きて行けない生活(と考えられる)、これは実は、錯覚の生活である。 心に何の憂いもなければ、たとえ水を飲んで暮らしていても幸福である。 苦し…
人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為に人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為めに人を得るは難し。(滕文公上第四章) ひとにわかつにざいをもってす…