故に達す|10月23日のことです。
Release: 2018/10/24 Update: 2018/10/24
故に達す
人の徳慧術知ある者は恒に疢疾に存す。独り孤臣孽子は其の心を操るや危ふく、其の患を慮るや深し、故に達す。(尽心上十八章)
ひとのとくけいじゅつちあるものはつねにちんしつにそんす。ひとりこしんげっしはそのこころをとうやあやうく、そのうれいをおもんばかるやふかし、ゆえにたっす。(じんしんかみじゅうはっしょう)
【訳】
徳行、智恵、技術、才智に優れた人は、大体、非常な不幸の中にあって(発憤努力し)その能力が磨かれたのである。だから、主君から疎んじられ孤立した家臣や、親の愛情を知らない妾腹(しょうふく)の子供などは、(常に不遇な境涯にあるので)心を引き締めて畏れ慎み、その不幸を深く考え努力するので、(おのずから智恵も進み、後には)その名前も世に顕れるのである。
10月23日、孟子一日一言の言葉です。
優れた人は、大変なことを経験してる。
全がそうなるとは限らないとは思いますがそういうこともあるでしょうね。
裕福で順風な人ではなかなか感じられないものもあるでしょうね。
逆にそういう人でも良い人もいるとは思いますが。
今日の一日がんばります。
関連コンテンツ
心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治めらる。人を治めらるる者は人を食ひ、人を治むる者は人に食はる。天下の通義なり。(滕文公上四章) こころをろうするものはひとをおさめ、ちからをろうするものはひ…
召さざる所の臣あり 召さざる所の臣あり。(公孫丑下二章) 【訳】 (これから大きな功業を成し遂げようとする君主には)決して呼びつけにはしない家臣がいる。 〇松陰は、「劉備には(家臣であっても、自分より…
恭・敬 難きを君に責むる、之れを恭と謂ひ、善を陳べ邪を閉づる、之れを敬と謂ひ、吾が君はずと謂ふ、之れを賊と謂ふ。(恭・敬) かたきをきみにせむる、これをきょうといい、ぜんをのべじゃをとづる、これをけい…
善・信・美・大・聖・神欲すべきを善と謂ひ、これを己れに有する之れを信と謂ひ、充実する之れを美と謂ひ、充実して光輝ある之れを大と謂ひ、大にして之れを化する之れを聖と謂ひ、聖にして知るべからざる之れを神と…
孔子、春秋を成して乱臣賊子懼る。(滕文公下九章) 【訳】 孔子が『春秋』を作られたので、世を乱す家臣や親にそむく子らは、自分の非を恥じ、かつ恐れるように(なり、悪いことをしなく)なった。 孟子一日一言…