是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変)|4月10日
Release: 2020/04/10 Update: 2020/04/10
是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変)
是故、屈諸候者以害、役諸侯者以業、(趨諸侯者以利。)
「したがって、諸侯を屈服させるには損害を与え、諸侯を消耗させるにはつぎつぎと事件を起こして奔命に疲れさせ、(諸侯を味方にだきこむには利益で誘うのである)」
諸侯とはもともとは諸国の大名という意味であるが、ここでは敵国と考えてよい。
趨るは、もともと走るという意味だが、ここは、自分に味方する、抱き込むという意味。
かっこ内は、諸侯を趨らすには利を以てす。と訓ずる。
4月10日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
九変。
大きな変化を起こす時に戦局は変わる。
敵と味方だけなく第三者が介入してきたら大きく変化しますね。
第三国を介入してきたら介入封じの作戦を使う。
介入した場合の損失だけを大きく見せる。
介入しない場合の魅力を伝える。
介入しない場合の利益を伝える。
逆にこちら側についてもらえばそれは大きな変となることでしょうね。
今日も一日がんばります。
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