来たりて委謝(いしゃ)するは、休息を欲するなり。(行軍)|5月12日
Release: 2020/05/12 Update: 2020/05/12
来たりて委謝(いしゃ)するは、休息を欲するなり。(行軍)
来委謝者、欲休息也。
「敵の方から軍使をつかわして、おだやかに挨拶してくるのは、一休みして時間かせぎしようとしている証拠である」
ここの”来たる”とは、敵の軍使がやってくることを意味する。”委謝”とは、おだやかに挨拶すること。
頼みもしないのに敵の方から軍使をよこして鄭重に口上をのべるのは、なにか下心があるのだろう。
しばらく休戦して、陣営を立て直そうとしているのかも?!。
5月12日、孫子・呉子一日一言の言葉です。
おはようございます。
そこをしっかりと判断できる人間になりたいものです。
人としての正しさを求めていくとここはやさしくなって受け入れてしまいます。
困った人を助ける精神です。
しかし、戦争中ともなればこれがあだとなる場合もある。
うまくバランスをとっていくことが大事なんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍) 見利而不進者、労也。 「有利なものを見つけても、それを得ようと進んで来ないのは、敵が疲労しきっている証拠である」『孫子』の火攻篇に”利を非ざれば動かず”という…
餌兵(じへい)は食らうこと勿れ。帰師(きし)は遏むること勿れ。(軍争) 餌兵勿食。帰師勿遏。 「⑤おとりは敵兵にはとびつくな ⑥帰ろうとしている敵部隊の前に立ちはだかったり、無理に阻止してはならない」…
是の故に、散地には吾将に其の志を一にせんとす(九地) 是故、散地吾将一其志。 「それ故に、兵の心が散漫になっている散地においては、わたしは兵士の心を一つにまとめて団結を固めなければならない」ここの散地…
三軍の衆、必ず敵を受けて敗無からしむべきは、奇正是れなり。(兵勢) 三軍之衆、可使必受敵面無敗者、奇正是也。(兵之所加、如以暇投卵者、虚賞是也。) 「全軍に敵を迎え入れて必勝の結果を得るようにさせるに…
師を囲めば必ず闕(か)く。窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ。此れ兵を用うるの法なり。(軍争) 囲師必闕。窮寇勿迫。此用兵之法也。 「⑦敵の部隊を包囲した場合、必ずどこかに逃げ口を開けておくべきで、決…