櫓(ろ)・轒轀(ふんおん)を修め、器械を具(そな)う。三月(さんげつ)にして後に成る。距闉(きょいん)又三月にして後に已(や)む。|1月26日
Release: 2020/01/26 Update: 2020/01/26
櫓(ろ)・轒轀(ふんおん)を修め、器械を具(そな)う。三月(さんげつ)にして後に成る。距闉(きょいん)又三月にして後に已(や)む。
修櫓轒轀,具器械,三月而後成、距闉又三月而後已。(將不勝其忿、而蟻附之、殺士卒三分之一、而城不拔者、此攻之災也。)
「大盾や装甲車など攻城器具の準備には三か月はかかる。土塁を築くにもさらに三か月はかかる。(その上で血気にはやる指揮官が蟻がたかるように兵士に攻撃させても、味方の兵の三分の一を失っても城は落ちないものである。これが城攻めによくある災難だ)」
櫓は大きな楯。轒轀は攻城用の四輪車。距闉とは城壁の高さまで積んだ土塁。将其(しょうそ)の忿(いかり)に勝たずしてこれに蟻附(ぎふ)すれば、士を殺すこと三分の一にして城抜けざるは、此れ攻(こう)の災(わざわい)なり
1月26日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
城攻めはよくないですね~。
どうにか表に出て来て戦うか中から問題が起きるようにしたいですね。
城攻めがうまい将とういうのは準備が完璧なんだと改めて感じます。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
遠形は、勢い均(ひと)しければ以て戦いを挑み難し、戦わばすなわち利あらず。(地形) 遠形者、勢均難以挑戦。戦而不利。 「遠い地形では、もし両軍の精力が均衡している場合にははるばる出て行って、戦いを挑み…
故に、能してこれに不能を示し、用してこれを不用を示し。(始計) 故能而示不能、用而示之不用、(近而示之遠、遠而示之近、利而誘之、乱而取之、実而備之、強而避之、怒而墝之、) 「それゆえに、できるのにでき…
能く敵人にして自ら至らしむるは、これを利すればなり。(虚実) 能使敵人自至者、利之也。(能使敵人不得至者、害之也、故敵供能勢之、飽能識之、安能動之,出其所不趨,趨其所不意。) 「敵を引き寄せるためには…
故に尽(ことごと)く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知ること能わざるなり。(作戦) 故不尽知用兵之害者、則不能尽知用兵之利也。 「だから、戦争とはどんなに有害であるかを認識してい…
圮地には吾将に其の塗を進まんとす。(九地) 圮地吾将進其塗。 「行軍の難儀な圮地においては、わたしは、進軍をつづけて一刻も早くそこを脱することを考えねばならない」圮地は絶地の中にのみあるとはかぎらない…