生・死より甚だしきものあり②|8月19日のことです。
Release: 2018/08/19 Update: 2018/08/19
生・死より甚だしきものあり②
是れに由らば則ち生くるもの而も用ひざることあり。是れに由らば則ち以て患を辟くばきも、而も為さざることあり、悪む所死より甚しきものあり。(告子上十章)
これによらばすなわちいくるもしかももちいざることあり。これによらばすなわちもってうれいをさくべきも、しかもなさざることあり。これゆえにほっすることころせいよりもはなはだしきものあり、にくむところしよりはなはだしきものあり。(こくしかみじゅっしょう)
【訳】
こうすれば命がたすかると分かっていても、そうしない場合がある。こうすれば死を逃れられると分かっていても、そうしない場合がある。これこそ、人間には命以上の大切なもの(義)があり、また、死以上に憎み嫌うもの(不義)がある証拠である。
8月19日、孟子一日一言の言葉です。
付箋をつけたい言葉ですね。
こういう言葉には何か心に火をつけるものがあります。
日本人だからなのでしょうか。
いつか無くなる命なのですから、義の人でいたいです。
スーパーボランティアと尾畠春夫さんはすごいですね。
天はこういう人をほってはおかないとも思いました。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
物の情 夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるものはじょうなり。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いあって同じではないということ…
古の関・今の関 古の関を為るや、将に以て暴を禦がんとす。今の関を為るや、将に以て暴を為さんとす。(尽心下八章) いにしえのかんをつくるや、まさにもってぼうをふせがんとす。いまのかんをつくるや、まさにも…
天を怨みず 君子は天を怨みず、人を尤めず。(公孫丑下十三章) 【訳】 心ある立派な人は、どんなことがあろうとも、天を怨んだり、人をとがめたりはしない。 〇松陰は「心ある立派な人の心は、二つの面がある。…
君子は人と善を為すより大なるはなし これを人より取りて以て善を為すは、是れ人と善を為す者なり。故に君子は人と善を為すより大なるはなし。(公孫丑上八章) これをひとよりとりてもってぜんをなすは、これひと…
吾れ夏を用って夷を変ぜる者を聞けるも、未だ夷を変ぜらるる者を聞かざるなり。(滕文公上第四章) われかをもっていをへんずるものをきけるも、いまだいをへんぜらるるものをきかざるなり。(とうぶんこうかみよん…