能く士卒の耳目を愚して、これをして知ること無からしむ。(九地)|7月21日
Release: 2020/07/21 Update: 2020/07/21
能く士卒の耳目を愚して、これをして知ること無からしむ。(九地)
能愚士卒之耳目、使之無知。(易其事、革其謀、使人無職。易其居、迂其途、使人不得慮。)
「兵士たちが判断に誤るようにさせ、将軍のなすことを兵が与り知らないようにさせる。(作戦方針、計画を変更しても、兵士に気づかれないようにする。居所や進路を変えても、兵士にわからないようにする)」
将たるものは、自分の意図をいちいち兵に知らせよけいな心配をさせるな、と教えている。
其のことを易え、其の謀を革めて、人をして識ることを無からしむ。其の居を易え、其の途を迂にして、人をして慮ることを得ざらしむ。
7月21日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
情報をしっかり確認し判断して周りに伝えなければいけませんね。
なんでもかんでも伝えるのはよろしくない。
時として良くない情報も良い情報のように伝え士気をあげるようなことも大事です。
基準を決めていくことも大事だと感じました。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
軽車先ず出でて其の側(かたわら)に居るは、陣するなり。約無くして和を請(こ)うは、謀るなり。(行軍) 軽者先出居其側者、陣也。無約而請話者、謀也。 「戦車を先頭に立てて、その両側に兵士を配置して守りを…
人の地に入ること深くして、城邑(じょうゆう)を背(うしろ)にすること多きものを、重地と為す(九地) 入人之地深、背城邑多者、為重地。 「敵の領内深く進攻し、敵の城や都市に囲まれて戦う場合、そのような地…
夫れ地形は兵の助けなり。敵を料(はか)りて勝を制し、険阨遠近(けんあいえんきん)を計るは、上将の道なり。(地形) 夫地形者兵之助也。料敵制勝、計険阨遠近、上将之道也。 「地形というものは戦闘上の有利な…
凡そ戦いは正を以て合し、奇を以て勝つ。故に善く奇を出す者は、窮まり無きこと天地の如く、(兵勢) 凡戦者以正合、以奇勝。故善出奇者、無窮如天地。(不場如江河、終面復始、日月是也。死面復生、四時是也。)…
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。 軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。 「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進…