衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地)|8月2日
Release: 2020/08/02 Update: 2020/08/02
衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地)
衢地吾将固其結。
「交通の要衢の地である衢地においては、わたしは、友好国との親交を強化しなければならない」
衢地とは、交通の要衢であるだけでなく、諸国の勢力が浸透しあい、最初にそこをおさえた国が諸国の衆望を集めうる地域である。そういう地域では、戦うことよりも外交に力をいれるべきである。
特に、衢地に影響力をもつ国の中でも、自分の国と友好関係にある国とは結束を固めなければならないというのである。
8月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
道路として交わる場所。たくさんの人が行きかう所。
その場所を押さえている国とは仲良くすることが大事。
自分の国がそういう場所をもっている場合でも敵国と仲よくなれそうですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次…
利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍) 見利而不進者、労也。 「有利なものを見つけても、それを得ようと進んで来ないのは、敵が疲労しきっている証拠である」『孫子』の火攻篇に”利を非ざれば動かず”という…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政(まつりごと)を為す。(軍形) 善用兵者、修道而保法。故能為勝敗之政。 「いくさ上手な者はよい政治を行ない、法令を整備し、これをきちんと守らせる…
敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地) 敢問、敵衆整而将来、待之若何。(曰、先奪其所愛則聴矣。) 「あえてお尋ねしますが、敵の大部隊が万全の態勢を整えて攻めて来たら、…