進みて禦(ふせ)ぐべからざるは、其の虚を衝けばなり。退きて追うべからざるは、(虚実)|3月3日
Release: 2020/03/03 Update: 2020/03/03
進みて禦(ふせ)ぐべからざるは、其の虚を衝けばなり。退きて追うべからざるは、(虚実)
進而不可禦者、衝其虚也、退而不可追者(速而不可及也。)
「進撃して行って敵がそれを防ぎきれないのは、敵の虚をつくからである。わが軍が退却しているときに敵がそれを追撃しきれないのは、(退却のスピードが速くてそれに追いつくことができないからである)」
攻撃にさいしては、敵の兵力の少ない地点や手薄な個所をしゃにむに攻めたてる。退却の場合は、スピードを速くして敵が追いつけないようにする。これが戦術のポイントである。
速やかにして及ぶべからざればなり。
3月3日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
この当たり前のように思えることが出来ないのでしょうね。
虚をつくこと。
意表を突く攻撃を常に心がけることが大事。
ビジネスにたとえると何か新しいことを行なっていくことは虚をつくことになるかもしれませんね。
弱小は常にそこに頭を巡らさないと生き残れませんね。
今日も一日がんばります。
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