孫子・呉子

ブログ 2020/03/06公開

人に形せしめて我に形無ければ、則ち我は専（もっぱ）らにして敵は分かる。我専（もっぱ）らにして一に為り、（虚実）故形人而我無形、則我專而敵分。我專爲一、（敵分爲十、是以十攻其一也。則我衆敵寡、能以･･･

ブログ 2020/03/05公開

我戦いを欲せざれば、地に画（えが）きてこれを守るも、敵、我と戦うことを得ざるは、（虚実）我不欲戦、画地而守之、敵不得与我戦者、（乖其所之也。）「前の例とは反対に、こちらが戦いたくないと思ったら、た･･･

ブログ 2020/03/04公開

我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、（虚実）我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、（攻其所必救也。）「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重･･･

ブログ 2020/03/03公開

進みて禦（ふせ）ぐべからざるは、其の虚を衝けばなり。退きて追うべからざるは、（虚実）進而不可禦者、衝其虚也、退而不可追者（速而不可及也。）「進撃して行って敵がそれを防ぎきれないのは、敵の虚をつくか･･･

ブログ 2020/03/02公開

善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。（虚実）故善攻者，敵不知其所守；善守者，敵不知其所攻。（微乎微乎、至於無形、神乎神乎、至於無声、故能為敵之司命。）「攻撃･･･

ブログ 2020/03/01公開

千里を行きて労せざるは、無人の地を行けばなり。攻めて必ず取るは、（虚実）行千里而不労者、行於無人之地也。攻而必取者、（攻其所不守也。守而必固者、守其所不攻也。）「千里の遠い道のりを行軍しても疲れな･･･

ブログ 2020/02/28公開

能く敵人にして自ら至らしむるは、これを利すればなり。（虚実）能使敵人自至者、利之也。（能使敵人不得至者、害之也、故敵供能勢之、飽能識之、安能動之,出其所不趨,趨其所不意。）「敵を引き寄せるためには･･･

ブログ 2020/02/27公開

凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚（いっ）し、後れて戦地に処りて戦いに趨（おもむ）く者は、労す。凡先処戦地、而待敵者佚、後処戦地、而趨戦者労。（故善戦者、致人而不致於人。）「そもそも、敵より先に･･･

ブログ 2020/02/26公開

勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、（兵勢）任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、（安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。）･･･

ブログ 2020/02/25公開

善く戦う者は、これを勢いに求めて、人を責めず。故に能く人を択てて勢いに任ず。（兵勢）故善戦者、求之於勢、不責於人、故能揮人面任勢。「いくさ上手は、なによりも戦闘に勢いを求め、兵士一人一人の戦闘能力･･･