世を動かす人|9月1日のことです。
Release: 2018/09/01 Update: 2018/09/01
世を動かす人
事に高下があり、物に尊卑があると考えるのは、人の錯覚である。
貴賤尊卑は人の心にあって、物そのもの、事そのことに、あるのではない。
これを人の肉体についてみると、頭と手足を、目鼻と胃腸と、これに甲乙があろうわけがない。職業そのものに、貴賤尊卑の区別は、無い、断じてない、ただ自分でいやしいと思う仕事は賤しく、自らたっとしとたのむ職業はたっとい。
己の職業に忠実な人が、真の世のためになる人であり、己の天職を自覚し天命にすなおな人が、世を動かす人である。
9月1日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
今現在の仕事に誇りをもって忠実に業務をこなす。
それが世のため人のためになる。
力強い言葉です。
何のためにと自分自答してもなかなか答えは出ないものです。
ふだんはそんなことを考えながら仕事していないですし。
仕事は必ずだれかの役にたっているものです。
誇りをもって仕事をしていきます。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
大賢は愚なるがごとし。 命一ぱいに生きること、力一ぱいに働くこと、腹一ぱい食べること、全身の心の底から眠ること、全霊にもえたって喜ぶこと。 その悉くが極まって、何ともない相に帰ったもの、平々凡々、大賢…
金銭を得る人 ほんとうの金銭を得る人は、無欲の人である。大事業家は、無欲の人である。事業は欲心で左右されるようなものではない。ただせずにおられず、仕事そのものがすでに無上の喜び、無限の恵みであって、歓…
耳の観景 わび茶の道は、味覚の世界だとばかり考えたら甚だ浅い。釜のにえ音に、夜雨を聞き、松籟(しょうえん)を聞き、露地に滴(したた)る打水の音、軒端の梢(こずえ)をわたる風の声、さては、静寂の極まりに…
生きているとは 命は、目に見えぬ世界で、宇宙の本体と通じている。早い話が、人間一人ひとりは、電灯のようなものと思えないだろうか。ポツリと一つ光っているように見えるが、その実、電線で発電所と連絡されてい…
失業しても ある人が職を失った。会社の社長であった。しかし、「休んでなるものか、働くぞ」と決心して、家の前の掃除を始めた。 ある会社の門衛が欠けた。このごろ道をはくので評判の元社長の話があった。今まで…