伊尹ー自ら任ずるに天下の重きを以てす|7月9日のことです。
伊尹ー自ら任ずるに天下の重きを以てす
天下の民、匹夫匹婦も堯舜の沢を与かり被らざる者あれば、己れ推して之れを溝中に内るるが若しと。其の自ら任ずるに天下の重きを以てすればなり。(万章下首章)
てんかのたみ、ひっぷひっぷもぎょうしゅんのたくのあずかりこうむらざるものあれば、おのれおしてこれをこうちゅうにいるるがごとしと。そのみずからにんずるにてんかのおもきをもってすればなり。(ばんしょうしもしゅしょう)
【訳】
(伊尹は)天下人民の中で、それがいやしい者であっても、その中の一人でも堯舜時代のような恩恵に浴さない者がいれば、まるで自分が彼らを溝の中へ突き落して、苦しませているかのように、責任を感じたのである。それは、天下という重任を自分一人で負って立つという志をもっていたからである。
7月9日の孟子一日一言です。
中国の古代王朝殷(商)で初期に活躍した人物ということです。
天下を背負うという志というのもまたすごいことです。
しかし、自分が王ではない伊尹さんはどうしてここまでの志をもったのでしょうか。
聖徳太子のような立場だったんでしょうか。
きっと争いのない世の中を作りたいということなんでしょうね。
今日も一日がんばります。