兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉|4月11日
Release: 2020/04/11 Update: 2020/04/11
兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉
用兵之方、無恃其不来、恃吾有以待也。(無恃其不攻、恃吾有所不可攻也。)
「戦争にさいしては、敵が来襲しないように期待をかけるのではなく、敵が来襲できないようなわが方の備えを頼みとするのである。(敵が攻撃しないように期待をかけるのではなく、敵に攻撃のスキを与えないわが方の態勢を頼みとするのである)」
相手が動かないのを期待するのではなく、相手を動けなくさせるようなわが備えに頼るのがいくさ上手である。其の攻めざるを恃むこと無く、吾の攻むべからざる所有るを恃むなり。
4月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
人頼みの考え方を戒めていますね。
戦争だけではないですね。
わが方の備えを頼みにする。
希望的観測はもっとも問題が多い。
隙の無いように備えることが大切でしょうね。
今日も一日がんばります。
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