凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は、労す。|2月27日
Release: 2020/02/27 Update: 2020/03/01
凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は、労す。
凡先処戦地、而待敵者佚、後処戦地、而趨戦者労。(故善戦者、致人而不致於人。)
「そもそも、敵より先に戦場に到着し、戦闘準備して敵の来るのを待ちかまえていれば、余裕があり、これに対し、敵より遅れて戦場に着き、手ぐすね引いて待っている敵と戦う者は、苦しい戦いを強いられる。(だから、いくさ上手は、優位に立って相手をこちらに引き寄せるようにし、自分が引き寄せられる戦いは避ける)」
”佚”はゆとりがあること。”労”の反対。
かっこ内は、故に善く戦う者は、人を致して人に到されず。と訓ずる。
2月27日、孫子・呉子一日一言(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
赤子を保んず 儒者の道は古の人赤子を保んずるが若しと。( 滕文公上五章) じゅしゃのみちはいにしえのひとせきしをやすんずるがごとしと。(とうぶんこうかみだいごしょう) 【訳】 儒者の道では、古の聖賢が…
職業に尊卑はない 職業に尊卑はない。自ら軽んずる心を持つ働きを人が賤しと思い、自らを重んずる職業に人が尊ぶのである。つまらぬ仕事だと考えて、仕事の好ききらいをする。こうした人は、一生涯たましいを打ちこ…
限りなく求めよ 真の修養とは、つねに限りなく求めることの外ないのです。すなわち自己に与えられた生命の限りを、どこまでも生かそうとすることです。【426】 #修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #…
置土産 今諸君らの生活が、真に深く、かつ内面的に大きかったならば、諸君らの精神は、必ずや後に来る人々のために、一種の置土産となることでしょう。さらにまた、私共のように教職にある者としては、その精神は、…
戦道勝たずんば、主は必ず戦えと曰うとも、戦うこと無くして可なり。(地形) 戦道不勝、主曰必勝、無戦可也。 「(これとは反対に)とても勝てないという見通しであれば、たとえ主君から必ず戦えという命令があっ…