天民の先覚者なり|7月3日のことです。
天民の先覚者なり
天の此の民を生ずるや、先知をして後知を覚さしめ、先覚をして後書を覚さしむ。予れ将に斯の道を以て斯の民を覚さんとするなり。予れ之れを覚すに非ずして誰れぞや。(万章上七章)
てんのこのたみをしょうずるや、せんちをしてこうちをさとさしめ、せんかくをしてこうかくをさとさしむ。われはてんみんのせんかくしゃなり。われまさにこのみちをもってこのたみをさとさんとするなり。われこれをさとすにあらずしてたれぞや。(ばんしょうかみだいななしょう)
【訳】
(伊尹がいった)天がこの世に多くの人民を生み出すに当たっては、先に物事を知った者に後れている者を教えさせ、先に道に目覚めてた者に後れている者を目覚めさせようにした。私は天の生み出された人民の中での先覚者である。今から堯舜の道によって、天下の人民を目覚めさせようと思う。私以外に誰がやるであろうか。
7月3日の孟子一日一言です。
伊尹とう人は殷の成立に大きな役割を果たした政治家ということです。
道という人のあるべき姿に出会ったからには人にそれを伝えていく。
大きな志です。
道は険しく簡単には人に伝わらないものだとも思います。
なにもない平和な状態では気づくことも少ない。
しかし、それを知ったからにはわずか人にでも伝えていくことが世のため人のためなんでしょうね。
人からの指摘を素直に受け入れて変えていく。
感じる心も変えることが重要だなぁと感じました。
今日も一日がんばります。