失業しても|7月25日のことです
Release: 2019/07/25 Update: 2019/07/25
失業しても
ある人が職を失った。会社の社長であった。しかし、「休んでなるものか、働くぞ」と決心して、家の前の掃除を始めた。
ある会社の門衛が欠けた。このごろ道をはくので評判の元社長の話があった。今まで責任ある地位にあっただけ、よく気がつく。朝早く出て来て、掃除する。水をうつ。会社の第一印象が大変よくなった。
傍系の会社の復興に急に人がいることがあり、この仕事を引き受けた。欲徳をこえ見栄を抜けきったその働きが、めきめきと現れて、半年余りでその会社の空気がすっかり調った。
7月25日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
この社長さんは大きな会社の社長さんだったんでしょうか。
想像するに突然のクーデターかなにかにより職を失う。
こういうことがたくさんの取締役がいる会社ではあるんでしょうね。
しかし、一生懸命に出来ることした。
重要なことです。
さらに想像を超える以上の働きをする。
だから人に認められるんでしょうね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
苦しみは慈愛のムチ その人は重い胸の病にかかって、永年病床に呻吟していた。 ある日、病床に目覚めてこう思った。「自分はこれまでずいぶん我がままであった。両親をはじめ人様に、ずいぶん迷惑をかけた。もし私…
見るは知るの端 見るは、知るの端である。知ることによって、敬が高まり、和が強まり、愛が深まる。まさに歌境に入る出発点は、見ることである。じっと見ることである。そのまま見ることである。 見ることによって…
芸術の意義 山の中に入り込むと、山は見えません。泳いでいては、海の偉大さはわかりません。ほんとうに生活そのものの意義ー実は自分そのものーーーを見きわめるためには、自分の生活・仕事から全く離れて、見るー…
美の創造自然は一木一草のただずまし、高山大川の相貌、風雨寒暑の異変、一つとしてその美をおどろかさぬものはない。しかし無限を欲求する人の性は、これに満足せずに、さらに美しさを加えようとする。自然の形を変…
涙のむこうに 涙、これは怒るために出すものではない。怒れば毒素と変じて、己の肉体をはばみ、他人を害する。 ただ己の罪悪を深く感じて、私情私恨のすべてを消しつくし、涙に明け暮れるわび、ざんげ・・・。 こ…