己れを害するを悪みて|7月13日のことです。
Release: 2018/07/13 Update: 2018/07/13
己れを害するを悪みて
諸侯其の害するを悪みて、皆其の籍を去る。(万章下一章)
しょこうそのがいするをにくみて、みなそのせきをさる。(ばんしょうしもいっしょう)
【訳】
(わがまま勝手なことをしていた)諸侯達は、周の制度があると自分達の邪魔になるので、忌み嫌って、皆が周の制度を記した書籍を廃棄した。
〇松陰は、「書籍の廃棄を暴といい、記録などの保存を怠ることを慢という。国政の眼目は祖先が定めた掟を守ることであり、君主の責務は文書を保存することである」という。そして、当時の我が国の現状に言及し、「天子が雲の上の方であり、人間とは違う存在と考えるのは古の道にはなかった。こう考えるようになった結果、王朝は益々衰えてきた」と記している。
7月13日、孟子一日一言です。
天皇陛下が人間でないような、また将軍が雲の上の存在のような感覚になると国が衰えていく。
そうかもしれません。
人間としてはだれもが同じ条件。
今でいうと会社や何かの会でも勘違いしていうく衰えていくということはあるかもしれません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
大自然を味わう 人の世のすべては、自分の鏡であり、さらに草木も、鳥獣も、自然の動きも皆、わが鏡であることが判ってくる。 作物も、家畜も、わが心の生活をかえれば、その通りに変わっていゆく。 私をとりまく…
昔は、ことをなさんとすれば、妻を捨て子を捨て、物質を捨て、地位名誉を捨てて、一身を挺しなければ、偉大な仕事は出来なかった。 しかしこれは、世界人類、万人が万人かくしたら、そこれそ村も町も都市も農村も、…
子供の耳 子供の物の聞き方こそは、そのままほんとうの物の聞き方である。舌切り雀も桃太郎もただそのままに、真実の話だと信じ切って聞く。ここに正直な、聡明なよい日本国民が出来上がるのである。 我情をさし挟…
道を以て身を殉ず 身を以て道に殉ず 天下道あれば道を以て身を殉ず。天下道なければ身をを以て道に殉ず。未だ道を以て人を殉ずる者を聞かざるなり。(尽心上四十二章) てんかみちあればみちをもってみをじゅんず…
聖人―形を踏む 惟だ聖人にして然る後に以て形を踏むべし。(尽心上三十八章) ただせいじんにしてしかるのちにもってかたちをふむべし。(じんしんかみさんじゅうはっしょう) 【訳】 ただ聖人だけが(体や顔な…