心を甚しと為す|1月16日のことです。
Release: 2019/01/16 Update: 2019/01/16
心を甚しと為す
権して然る後に軽量を知り、度して然る後に長短を知る。物皆然り。心を甚しと為す。王請ふ、之れを度れ。(梁恵王上七章)
けんしてしかるのちにけいりょうをしり、どしてしかるのちにちょうたんをしる。ものみなしかり。こころをはなはだしとなす。おうこう、これをはかれ。(りょうのけいおうかみななしょう)
【訳】
秤や物差しではかってみて初めて物の軽重や長短を知ることができる。全て一切のものは、こうして軽重長短を知るものである。そして、その中でも、心こそ、はかることが最も難しいものである。王よ、どうかご自分の心をおはかりになり、よくお考えいただきたい。
1月16日、孟子一日一言の今日の言葉です。
自分の心をはかるということはできていないものです。
実践だの勉強だの言っていても自分の心すらはかることが出来ない。
練り上げたつもりの信念もちょっとのことでゆらぐものです。
自分の心の状態の100を知ることが出来ればいいのですがね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
仁義に由りて行ふ 舜は庶物を明らかにし、人倫を察かにし、仁義に由りて行ふ。仁義を行ふに非ざるなり。(離婁下十九章) しゅんはしょぶつをあきらかにし、じんりんをつまびらかにし、じんぎによりておこなう。じ…
涵育薫陶 養とは涵育薫陶して其の自ら化するを俟つを謂ふなり。(離婁下七章) ようとはかんいくくんとうしてそのみずからかするをまつをいうなり。(りろうしもななしょう) 【訳】 養うとは、仁の徳でうるおし…
其の身を潔くする 聖人の行は同じからざるなり。或は遠ざかり或は近づき、或は去らざるも、其の身を潔くするに帰するのみ。(万章上七章) せいじんのおこないはおなじからざるなり。あるいはとおざかりあるいはち…
古の君子は其の過や日月の食の如し。民皆之を見る。其の更むるに及びてや、民皆之れを仰ぐ。今の君子は豈に徒に之れに順ふのみならんや。又従つて之が辞を為る(公孫丑下九章) いにしえのくんしはそのあやまちやじ…
布縷の征、粟米の征、力役の征 布縷の征、粟米の征、力役の征あり。君子は其の一を用ひて其の二を緩くす。其の二を用ふれば民殍うるあり。其の三を用ふれば父子離る。(尽心下二十七章) ふるのせい、ぞくべいのせ…