我れに在るもの・外に在るもの|10月7日のことです。
我れに在るもの・外に在るもの
求むれば則ち之れを得、舎つれば則ち之れを失ふ。是れ求めて得るに益あるなり、我れに在るものを求むればなり。之れを求むるに道あり、之れを得るに命あり。是れ求めて得るに益なきなり、外に在るものを求むればなり。(尽心上三章)
もとむればすなわちこれをえ、すつればすなわちこれをうしなう。これもとめてうるにえきあるなり、われにあるものをもとむればなり。これをもとむるにみちあり、これをえるにめいあり。これをもとめてえるにえきなきなり、そとにあるものをもとむればなり。(じんしんかみさんしょう)
【訳】
求めさえすれば得られるが、求めずに放っておけば失ってしまうものがある。このようなものは、(求めさえすれば得られるのであるから)求めるということが得ることに役立つのであり、それは求める対象が自分の本性の中に存在するものだからである(仁義礼智など天爵がそれである)。ところが、求めるためにはそれ相応の手段や方法があり、得られるか否かは運命もあって思い通りになるとは限らないものがある。このようなものは、求めるということが、得ることにあまり役に立たないものである。それは自分以外にあるものと求めるからである(富貴栄達など人爵がそれである)。
10月7日、孟子一日一言の言葉です。
自分の内にあるものを求める。
自分の中に仁義礼智信があるということなんですね。
求めて得られるようなものは自分の内にすでにあることなのかもしれません。
逆に得られないものは自分の内にはないもの。
しっかり信念を練り上げることが必要ですね。
今日も一日がんばります。