丸山敏雄

受けて起つ|12月11日のことです。

丸山敏雄 2018/12/14公開

受けて起つ「受けて起つ」、これが、存在の原理、人倫の本義であり、大丈夫の心境である。横綱は、さきには立ち上がらぬ。まず相手に立たせ、八方崩れの身構えで、全身を敵に与えて立つ。「さあ、どこからでも、どの ・・・

天をおそれる|12月10日のことです。

丸山敏雄 2018/12/10公開

天をおそれる 法律、規約、これは人のきめたものだから、守る守らぬは、そんな厳密なものではない。うまくのがれれば得をするといったふうにあまく見ている。これは大変な誤りである。 少し目を洗い、耳をそうじし ・・・

親の恩|12月9日のことです。

丸山敏雄 2018/12/09公開

親の恩 愛育の恩とか、教育の恩とか、生み育てた恩、これが父母の恩であるが、それが自然のうちに行われるので、恩の感じがしない。何十年も同じ家に住み、共に健康で、苦しみに出逢ったことなどない親子の間には、 ・・・

己を尊び人に及ぼす|12月8日のことです。

丸山敏雄 2018/12/08公開

己を尊び人に及ぼす 己の、大きな向上、躍進、完成は、己を空しくすることである。身をささげることである。ここに必ず真の幸福が添うのである。 己を尊ぶ心そのままを人に及ぼしてこそ、世界は尊敬の光につつまれ ・・・

習うとは|12月7日のことです

丸山敏雄 2018/12/07公開

習うとは 努力とは、杭を打つようなものである。 同じ力で、同じま(間)でトン、トン、トンと打っていると、どんな土地にでも、どんな棒でも、ずっしりと土に食い入って、こんりざい動かなくなる。 まっすぐに、 ・・・

心を変える|12月6日のことです。

丸山敏雄 2018/12/06公開

心を変える 物そのものを変え、相手の人を改めるとういことは、容易ではない。 ことに天候気候は、これを変えるということはできぬ。 「どうすることもできぬ」ということがわかれば、我が心を変えるよりほか道が ・・・

岐路に立った時|12月5日のことです。

丸山敏雄 2018/12/05公開

岐路に立った時 光明と暗黒の岐路に立った時、毅然として光明の面に向き直って、ひた押しに押し進む。また岐れ路に立った時、これをくり返す。かくて、たゆまず進んで止まぬと、ついには光明常住の彼岸、無為にして ・・・

水とともに生きる|12月4日のことです。

丸山敏雄 2018/12/04公開

水とともに生きる 水を粗末にせぬこと。これが人のたしなみとして、どれほど大切なことかもしれません。恵まれ過ぎた私どもは、豊かな水、美しい水を、あたりまえと思って、永い間くみ上げ、くみしててきました。 ・・・

欲望は浄化して|12月3日のことです。

丸山敏雄 2018/12/03公開

欲望は浄化して 人間的自由は、人間の動物的自由を否定した程度に得られる。 平等とは、働きに応じ、ねうちに応じて得られる。ゆえに分配の平等を望む者は、「真のはたらき」を知るにある。 欲望は、もともと人の ・・・

世にただ働きはない|12月2日のことです。

丸山敏雄 2018/12/02公開

世にただ働きはない 世にただ働きはない。人も気づかぬかげで働いても、それは消え去るものではない。金銭・物質は出せば無くなると考えるのも、錯覚である。喜んで出したものは、必ず何倍かになって帰って来る。 ・・・