軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。|5月8日
Release: 2020/05/08 Update: 2020/05/08
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。
軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。
「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進退きわまっていて、どうにもならなくなっている証拠である」
”缻”とは炊事用の器。日本の軍隊の飯盒(はんごう)はこれに当たる。中国の軍隊では、缻は使わないときにはよく手入れをし、懸けて置いた。”軍、缻を懸くること無し”とは、兵士が飲めや歌えやと酒盛りをしているという意味。
夜を徹して飲み騒ぎ寝所に帰ろうとしない様子をいっている。
5月8日、孫子・呉子一日一言の言葉です。
おはようございます。
騒ぎたくなるほど状況は切迫しているということですかね。
考えてしまうのは本当かどうかをしっかり調べないといけないということ。
相手の油断を誘うための作戦かもしれない。
しっかりと見極めて次の行動に移らないいけませんね。
今日も一日がんばります。
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