軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。|5月8日
Release: 2020/05/08 Update: 2020/05/08
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。
軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。
「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進退きわまっていて、どうにもならなくなっている証拠である」
”缻”とは炊事用の器。日本の軍隊の飯盒(はんごう)はこれに当たる。中国の軍隊では、缻は使わないときにはよく手入れをし、懸けて置いた。”軍、缻を懸くること無し”とは、兵士が飲めや歌えやと酒盛りをしているという意味。
夜を徹して飲み騒ぎ寝所に帰ろうとしない様子をいっている。
5月8日、孫子・呉子一日一言の言葉です。
おはようございます。
騒ぎたくなるほど状況は切迫しているということですかね。
考えてしまうのは本当かどうかをしっかり調べないといけないということ。
相手の油断を誘うための作戦かもしれない。
しっかりと見極めて次の行動に移らないいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
交地には吾将に其の守りを謹(つつし)まんとす。(九地) 交地吾将謹其守。 「彼我両軍がまさに戦いを交えんとする交地においては、わたしは慎重に守りを固めなければならない」交地というのは、敵の領土内にあっ…
善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。(虚実) 故善攻者,敵不知其所守;善守者,敵不知其所攻。(微乎微乎、至於無形、神乎神乎、至於無声、故能為敵之司命。) 「攻撃…
凡そ此の六者は、地の道なり。将の至任にして、察せざるばからざるなり。(地形) 凡此六者、地之道也。将之至任、不可不察也。 「以上のべた六項目(通、挂、支、隘、険、遠)が、地形に応じた戦い方の原則である…
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変) 絶地無留、囲地則謀、死地則戦。 「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。 …
夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つを走と曰う。(地形) 夫勢均、以一撃十曰走。 「彼我両軍の勢力が拮抗しているとき、一の力で十の力の敵と戦う羽目に陥ったばあいは、これを敗走するというのである」謀攻篇…