軍行に険阻(けんそ)・潢井(こうせい)・葭葦(かい)・山林・蘙薈有らば、必ず謹んでこれを副索せよ。(行軍)|4月22日
Release: 2020/04/22 Update: 2020/04/22
軍行に険阻(けんそ)・潢井(こうせい)・葭葦(かい)・山林・蘙薈有らば、必ず謹んでこれを副索せよ。(行軍)
軍行有險阻潢井葭葦山林蘙薈者、必謹覆索之。(此伏姦之所處也。)
「行軍の途中に、①険阻な地形、②水溜りや井戸、③葦やよしの密生地、④山林、⑤草むら、などがあれば、必ず念入りに調べ探すことだ。(こういう場所には、敵の伏兵が潜んでいるからである)」
行軍にさいして、特に気をつけなければならない地形を列記している。そういう地形には敵の伏兵がかくれやすく、わが軍を襲撃しようとしてねらっているからである。
此れ伏姦の処る所なり。
4月22日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
行軍で最も大切な安全・危険の見極め。
伏兵というのは実に危険ですね。
常に相手は奇策を狙ってきますから当然です。
相手の油断しているところを襲うということ。
何か物事を進めるときにはこういう場合も想定しなければなりませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実) 我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、(攻其所必救也。) 「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重…
兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍) 兵非益多也。惟無武進。(足以併力料敵、取人而已。) 「兵士の数が多ければよいというものではない。むやみやたらに進撃する…
しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困(くる)しむなり。 数賞者、窘也。数罰者、困也。 「将軍が賞金や賞品を乱発するのは、困っている証拠である。逆に、やらたに罰を科するのも、指揮官…
大吏怒りて服せず、敵に遇えば懟(うら)みて自ら戦い、将は其の能を知らざるを崩と曰う。(地形) 大吏怒而不服、遇敵懟而自戦、将不知其能曰崩。 「指揮官と他の将校の折合いが悪く、将校たちは指揮官に不満を抱…
軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍) 軍擾者、将不重也。 「軍に秩序がなく、統制を欠いて乱れているのは、指揮官が無能で威厳が備わっていない証拠である」”将”とは将軍のこと。ここではその部…