我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地)|6月19日
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地) 我得則利、彼得亦利者、為争地。 「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」”争地 ・・・
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地) 我得則利、彼得亦利者、為争地。 「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」”争地 ・・・
人の地に入りて深からざるものを、軽地と為す。(九地) 入人之地而不深者、為軽地。 「他の国に攻め入ったが、まだあまり深く侵入していないばあい、その戦場となる地域を軽地という」”軽地”とは、他国に攻め入 ・・・
諸侯自ら其の地に戦うを、散地と為す。(九地) 諸侯自戦其地、為散地。 「諸侯が敵の侵入を受けて、やむなく自分の領土内で戦う場合、その戦場となる地域を散地という」”散地”とは平たくいえば、自国内で戦う場 ・・・
兵を用うるの法、散地有り、軽地有り、争地有り、交地有り、衢地有り、重地有り、(九地) 用兵之法、有散地、有軽地、有争地、有交地、有衢地、有重地、(有圮地、有囲地、有死地) 「軍を運用する法則として、戦 ・・・
彼を知り己を知れば、勝乃(すなわち)殆(あや)うからず。天を知り地を知れば、勝乃窮(きわ)まらず。(地形) 知彼知己、勝乃不殆。知天知地、勝乃不窮。 「敵と味方、双方の力を正確に把握し、天の時と地の利 ・・・
故に兵を知る者は、動いて迷わず、挙げて窮せず。(地形) 故知兵者、動而不迷、拳而不窮。 「だからいくさのことをよく知っている者(すなわちいくさ上手)は、味方、敵、地形を三つ完全に把握しているので、一度 ・・・
敵撃つべきを知り、吾が卒の以て撃つべきを知りて、(地形) 知敵之可撃、知吾卒之可以撃、(而不知地形之不可以戦、勝之半也。) 「敵に勝つ自信があり、味方は勝てるだけの実力を持っていると認識していたとして ・・・
敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。(地形) 知敵之可撃、而不知吾卒之不可以撃、勝之半也。 「(前文とは逆に)敵を攻撃できるという自信があっても、味方の実力を把 ・・・
吾が卒を以て撃つべきを知りて、敵の撃つべからざるを知らざれるは、勝の半ばなり。(地形) 知吾卒之可以撃、而不知敵之不可撃、勝之半也。 「部下の実力を十分に知っており、兵士たちに敵を攻撃する力があるのを ・・・
卒を視ること嬰児の如し、故にこれ深谿に赴くべし。卒を視ること愛子の如し、(地形) 視卒如嬰児、故可予之赴深谿。視卒如愛子、(故可与之俱死。) 「将たる者にとって、兵卒は赤ん坊のようなものである。将軍が ・・・