仁義を懐ひて|9月12日のことです。
Release: 2018/09/12 Update: 2018/09/12
仁義を懐ひて
人の臣たる者仁義を懐ひて以て其の君に事へ、人の子たる者仁義を懐ひて以て其の父に事へ、人の弟たる者仁義を懐ひて以て其の兄に事へなば、是れ君臣父子兄弟利を去り、仁義を懐ひて以て相接するなり。然り而して王たらざる者は未だ之れあらざるなり。(告子下四章)
ひとのしんたるものじんぎをおもいてもってそのきみにつかえ、ひとのこたるものじんぎをおもいてもってそのちちにつかえ、ひとのおとうとたるものじんぎをおもいてもってそのあににつかえなば、これくんしんふしけいていりをさり、じんぎをおもいてもってあいせつするなり。しかりしこうしておうたらざるものはいまだこれあらざるなり。(こくししもよんしょう)
【訳】
人の家臣である者が仁義をもって君主に仕え、子は仁義をもって父親に仕え、弟は仁義をもって兄に仕えたならば、君臣、父子、兄弟は皆自分の利益を捨て去り、仁義だけをもって交わるようになる。このようにして王となれなかった者はない。
9月12日、孟子一日一言の言葉です。
このような仁義があふれる世の中を作れる人。
そんな世の中を目指す人が王となる国なら争いごとも少ないでしょうね。
政治の世界はよくわかりませんがこういうことを目指す政治家がいないのでしょうか。
人ですから自分の利益をにとらわれがちになるのは当然ですが、普通の人よりもひどいようににも感じます。
今日も一日がんばります。