何をか志を尚くす―仁義のみ|11月8日のことです。
Release: 2018/11/08 Update: 2018/11/08
何をか志を尚くす―仁義のみ
曰く、「何をか志を尚くすと謂う」。曰く、「仁義のみ」。(尽心上三十三章)
いわく、「なにをかこころざしをたかくすという」。いわく、「じんぎのみ」。(じんしんかみさんじゅうさんしょう)
【訳】
(齊国の天子墊(てん)が)たずねていった。「志を高尚にするとはどういうことでしょうか」(孟子が)答えていわれた。「いつも仁義に志しさえすればよい」。
[川口註―原文とした『講孟箚記』(山口県教育会編『吉田松陰全集三』大和書房、昭和四十七年)において引用されている『集註孟子』には、「塾(てん)とある。誤植と思われるので、「墊」とした。]
11月8日、孟子一日一言、今日の言葉です。
思いやりと正しさを求めることが大事なこと。
とにかく仁義を基本に考えて実践しなければなりませんね。
言い切るところが孟子様のいいところです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
敢へて諸侯に見えざるは礼なり 国に在るを市井の臣と曰ひ、野に在るを草莽の臣と曰ふ。(中略)敢へて諸侯に見えざるは礼なり。(万章下七章) 【訳】 まだ仕官していない人で、都に住んでいるものを市井の臣とい…
王、勃然として色を変ず 王曰く、「貴戚の卿を謂ひ問ふ」。曰く、「君大過あれば則ち諫め、之を反覆して聴かざれば則ち位を易ふ」と。王、勃然として色を変ず。(万章下末章) おういわく、「きせきのけいをこいと…
子を易へて之れを教ふ 子を易へて之れを教ふ。(離婁上十八章) こをかえてこれをおしう。(るろうかみじゅうはっしょう) 【訳】 (昔は)自分の子供と他者の子供をとりかえて教えた。 〇松陰は、「人の道の根…
義ー長ずるもの・長とするもの 長ずるもの義か、之を長とするもの義か。(告子上四章) ちょうずるものぎか、これをちょうとするものぎか。(こくしかみよんしょう) 【訳】 (孟子がいわれた)「(告子も、年長…
覇・王 力を以て仁を仮る者は覇なり。覇たるには必ず大国を有つ。徳を以て仁を行う者は王たり。王たるには大を待たず。(公孫丑上三章) ちからをもってじんをかるものははたり。はたるにはかならずたいこくをたも…