先人の足跡をたどる
Release: 2022/08/08 Update: 2022/08/08
先人の足跡をたどる
真に大志を抱く限り、そしてそれを実現しようとする以上、何よりもまず偉人や先哲の歩まれた足跡と、そこにこもる思想信念のほどととを伺わざる得ないでしょう。
すなわち自分の抱いている志を、一体どうしたら実現し得るかと、千々に思いをくだく結果、必然に偉大な先人たちの歩んだ足跡をたどって、その苦心の後を探ってみること以外に、その道のないことを知るのみが常であります。ですから真に志を抱く人は、昔から分陰を惜しんで書物をむさぼり選んだものであり、否、読まずにはおれなかったのであります。【63】
何かに迷ったときに読む本というにも決めておかねばならぬでしょうね。
強い思いのつまった本がいいと思います。
それにはやはり伝記のようなその人物の足跡の残るものの方がいいですね。
実際に本を読むことの習慣は強制的には身につくのですが、実践となるとそう簡単にはいかないものです。
習慣というのも実際は微妙ですね。教授が言う「心の食べ物」という部分でいえば読まずにはいられないという部分でしょう。
とにかく読んで、何かしらでも実践することですね。
強い思いが大事ですね。
関連コンテンツ
自己の特色を出すべきか否か 自己の特色というものは、しいて特色を出そうとして出るものではありません。否、自分の特色を出そうということが、あまりに意識的になりますと、かえって変な厭味なものになりましょう…
職業というものは、 1)衣食の資を得る手段・方法である上に、 2)人間は自己の職業を通して世のために貢献し、 3)かつ自分なりの天分や個性を発揮するという三大意義を持つものであります。 #運命を創る1…
その反面、滋養の取り過ぎにも問題があるわけですが、こういう人も所謂読書家といわれる人々の中にもあるわけで、これは真の実践的エネルギーに繋がらない読書だからであります。真に実践に繋がらないとは、その人自…
われわれ人間というものは、すべて自分に対して必然的に与えられた事柄については、そこに好悪の感情を交えないで、素直にこれを受け入れるところに、心の根本態度が確立すると思うのであります。否、われわれは、か…
生理と精神 生まれつきとしては、肉体的にいかに強壮な人でも、もしその人が性欲を守る点できびしくなかったら、将来必ずや衰える期がくるのであります。同時にまたこれに反して、その生まれつきとしては、さまで健…