堯の時に当たて|3月19日のことです。
Release: 2018/03/19 Update: 2018/03/19
堯の時に当りて天下猶ほ未だ平かならず。洪水横流し天下に氾濫す。(中略)五穀登らず、禽獣人に偪り、獣蹄鳥迹の道、中国に交はる。堯独り之れを憂へ、舜を挙げて治を敷かしむ。(滕文公上四章)
ぎょうのときにあたりててんかなおいまだたいらかならず。こうずいおうりゅうしてんかにはんらんす。(ちゅうりゃく)ごこくっみのらず、きんじゅうひとにせまり、じゅうていちょうせきのみち、ちゅうごくにまじわる。ぎょうひとりこれをうれえ、しゅんをあげてちをかしむ。(とうぶんこうかみだいよん「)
【訳】
堯の時には、天下はまだ平穏ではなかった。大水が出て河からあふれて氾濫した。(中略)大切な五穀(稲、黍、粟、麦、豆等、主要な穀物)実らず、鳥や獣は人に害なし、その足跡が国中いたる所に見られるという状態であった。そこで、堯帝は独り密かこれを心配し、(家臣の中から賢い人)舜を登用して治めさせようとした。
3月19日の孟子一日一言です。
旭川でも昔はよく河川の氾濫があったと川の博物館だったかでよく見ました。
今の私たちの生活も大昔のこういう努力のたまものなんだなぁと感じます。
今日も一日頑張ります。
関連コンテンツ
苗則ち槁れぬ 宋人其の苗の長ぜざるを閔へて之れを椻ける者あり。茫々然として帰り其の(家)人に謂つて曰く、今日病れぬ。予れ苗を助けて長ぜしめたりと。其の子趨りて往きて之れを視れば苗則ち槁れぬ。天下の苗を…
天下の為に人を得る 人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為めに人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為に人得るは難し。(滕文公上四章) ひとのわかつ…
平旦の気 平旦の気。(告子上八章) へいたんのき。(こくしかみはっしょう) 【訳】 平旦の気、すなわち夜明け方の静かで晴れやかな気。 〇松陰は、「平旦の気は浩然の気を養うための方法である。平旦の気を時…
人皆以て堯舜となるべし 人皆以て堯舜となるべし(告子下二章) ひとみなもってぎょうしゅんとなるべし。(こくししもにしょう) 【訳】 人は皆誰でも堯や舜のような聖人になることができる。 〇松陰は、「聖人…
考の道 どんな境遇の人でも親によって成長しないものはない。にもかかわらず、最も低いレベルにあるのもまた、親に対する考のみちであろう。 或る者は大変親に世話になっていると考え、他の者は親はカタキでこそあ…