君子の養ふ所|4月11日のことです。
Release: 2018/04/12 Update: 2018/04/12
子路曰わく、未だ同じからずして言ふ、其の色を観るに赧々然たり。由の知る所非ざるなりと。是れに由りて之れを観れば、則ち君子の養ふ所知るべきのみ。(滕文公下七章)
しろいわく、いまだおなじからずしていう、そのいろをみるにたんたんぜんたり。ゆうのしるところにあらざるなりと。これによりてこれをみれば、すなわちくんしのやしなうところしるべきのみ。(とうぶんこうしもななしょう)
【訳】
(孔子の弟子)子路がいっている。「同じ意見でもないのに、(相手におもねって)調子を合わせている人の顔を見ると、さすがに恥じてか赤らんでいる。このような人間は、自分の関知するところではない」と。この言葉によって考えてみると、心ある立派な人が平素からどれほど修養を積んでいるかが分かる。
孟子一日一言、4月11日の言葉です。
昨日は更新できませんでした。事前の準備が重要ですね~。
同じ意見ではない。
同じ意見ではないんです。
自分のことを言われているようです。
自分がいかに言い訳上手になっていっているのかわかります。
難しですね。相手を尊重しながら自分のことを言うのは。
面倒だから合わせるというのはまた違うでしょうし。
修養を積まねばいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
上、好む者あれば、下、必ずこれより甚しき者あり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり、草は之れに風を尚ふれば必ず偃す。(滕文公上首章) かみ、このむものあれば、しも、かならずこれよりはなはだしきものあり…
良能・良知 人の学ばずして能くする所のものは、その良能なり。慮らずして知る所のものは、其の良知なり。(尽心上十五章) ひとのまなばずしてよくするところのものは、そのりょうのうなり。おもんばからずしてし…
天の将に大任を① 舜の畎畝の中より発り、傅説は版築の間より挙げられ、膠鬲は魚塩の中より挙げられ、管夷吾は士より挙げられ、孫叔敖は海より挙げられ、百里奚は市より挙げられる。(告子下十五章) しゅんはけん…
郷党は歯に如くはなし。(公孫丑下二章) きょうとうはしにしくはなし。(こうそんちゅうげにしょう) 【訳】 世間では重ねた年齢が最も尊ばれる。 〇松陰は、「孟子」の「三尊(爵位・年齢・道徳)」に関して、…
巡狩 天子の諸侯に適くを巡狩と曰ふ。(告子下七章) てんしのしょこうにゆくをじゅんしゅという。(こくししもななしょう) 【訳】 天子が諸侯の領地を巡視することを巡狩という。 〇松陰は、「時勢を得て、我…